スポーツ用品製造卸売の老舗大手「株式会社エスエスケイ」がマルチブランドサイト構築で「SSK」「hummel」「PALLADIUM」の3サイトをリニューアル

株式会社エスエスケイ

業種:
スポーツ用品の製造,卸売,輸出入
スポーツ用品製造卸売の老舗大手「株式会社エスエスケイ」がマルチブランドサイト構築で「SSK」「hummel」「PALLADIUM」の3サイトをリニューアル

株式会社エスエスケイ様(https://www.ssksports.com/)は、野球用品の製造・販売を手がける主力ブランド「SSK」を始めとし、デンマークに本拠を置くスポーツブランド「hummel」やフランス生まれのスポーツスニーカーブランド「PALLADIUM」など多数のブランドサイトとECサイトを展開されていますが、今回それらを統合しマルチブランド型ECサイトとしてリニューアルオープンしました。

今回はリニューアルの背景や目的、構築の際に意識したポイントと今後の展望などについてお話頂きました。

「スポーツで人と社会を元気に」

ーーまずはじめに、会社概要とリニューアルの背景を頂いても宜しいでしょうか。

株式会社エスエスケイ 常務取締役
経営推進本部・デジタル営業本部本部長
佐々木 純一様

弊社は1946年(昭和21年)に開業した京都の運動具店がルーツとなります。その後に大阪へと移転し、本格的にスポーツ用品製造卸をスタートさせました。現在では自社ブランドであるSSK野球や、ヒュンメルを中心に、様々なブランドの商品を全国のスポーツショップやシューズショップに流通させております。

また、スポーツイベントや指定管理施設の運営受託、アスリートと企業を繋げる就業支援など、スポーツに関連する様々なサービスを展開中です。

 

オンラインでは、これまでブランド認知やファン獲得が目的となるブランドサイトと、商品紹介および販売を目的のECサイトがそれぞれのブランドで2つずつ存在しておりました。

双方を運営していく中で、当然のことながらサイトの2重管理が発生し、トンマナチェックやSEO対策、KPI設定も複雑となっていた上、ブランドサイトで商品に興味をもったユーザーがドメインの異なるECサイトに移動する事で違和感を感じて離脱してしまうという弊害も抱えていました。

また、基幹を始めとした外部システムとは手動連携になっていた為、運用が複雑化し、日々の作業工程が増加し続けていたため、今後の認知獲得や販売戦略の向上を図り円滑に運営していくためにも、サイトを一元化して外部連携を実現する必要があり、これらの課題を解決するために今回のリニューアルへと至りました。

 


「SSK(https://www.sskbaseball.com/)ブランドECサイト」

 

ーー各サイトはどのようなコンセプト、商品展開となっているのでしょうか。

SSK野球のサイトは、「ギア」と呼ばれるグラブやバットから、バッティングマシンのような大型商品も掲載しております。ブランドビジョンとして掲げているメッセージは「いつも野球のそばに」なので、お客様がサイトへ訪問して頂いた際、野球用品に囲まれている、野球が好きな人にとってはたまらない空間や雰囲気を作りたいと考えております。

また、ヒュンメルのサイトはミッションとして「Change the world through sport:スポーツで世界を変える」というものを掲げておりまして、ちょっと大げさかもしれませんが、スポーツの持つ力というものを商品やサービスとして提供していくだけではなく、様々な社会活動も交えて、発信していきたいと考えております。いろいろな取り組みに挑戦していく中でスポーツの力を伝え、そこからブランドの価値を高められたらと思います。


「hummel(https://www.hummel.co.jp/)ブランドECサイト」

 

パラディウムのサイトでは、フランス生まれのスニーカーブランドとして、フレンチミリタリーを起源とするブランドストーリーやスタイリング提案、商品情報に力を入れております。機能性とデザイン性を合わせ持つフランス発ブーツスニーカーブランドとして、世界80ヶ国で展開しているパラディウムブランドの歴史と魅力を伝えられるような情報発信を続けて行きたいと考えております。

 

それぞれのブランドの持つ価値を最大限へ高め、ユーザーに届けるために

ーー今回3ブランドのECサイトをリニューアルをされましたが、その際重要視したポイントはございますでしょうか。

まずSSK野球ではターゲットユーザーが中学や高校の部活動生、大学、社会人などの野球をやっている方々となりますので、プロダクトをすぐに見つけられるようなTOPページデザインを心がける、カテゴリー検索も分かりやすくする等こだわりました。また、バッティングマシンのような大型商品は導入後のサポートやメンテナンスが必要となり、顧客と密接に繋がっている地域の販売店様のお力が必要となりますので、このECサイト上での直接購入ではなく各販売店様へと繋げられるような動線にさせて頂いております。このように商品展開としては紙媒体の野球総合カタログと同じラインナップを心がけ、ご自宅で商品を選ぶ際にも楽しんで頂けるようにしております。

ヒュンメルでは、商品よりもブランディングの要素を強く打ち出したいと考え、そのためのデザインやUI設計にこだわっております。北欧のスポーツライフスタイルブランドの持つ世界観や、イベントを中心とした社会活動を伝える事を入口として、ブランドのファンとなってもらえるよう商品に価値を付与しています。

パラディウムでも同様にブランディングの要素を重要視しており、その中でも商品情報の発信とスタイリング提案に力を入れております。パラディウムのスニーカーアイテムはフレンチミリタリーをルーツとしているものや、機能性とデザインなどの実用的なもの、ファッション性の高いものなど様々なスタイルがありますが、それぞれの魅力を伝えて、自分らしいスタイルというものを見つけられるお手伝いができるようなサイトにしております。

「PALLADIUM(https://www.palladiumboots.jp/)ブランドECサイト」

 

ーー今回のリニューアルにあたり、GMOクラウドECを選定して頂いた理由について、お聞かせいただけますでしょうか。

特に重要だったのは各ブランド毎に異なるドメインを使い、個別施策やUI設計を実現可能である事です。野球・ヒュンメル・パラディウムと別々の世界観を持っていますので、それぞれ独自性を持たせて構築していくのと、個別のキャンペーンを行っていけるというのはマストでした。

そして基幹を含む各種システムとの外部連携を自動化し、既存の業務を効率化するため、弊社の要件に柔軟に対処できる仕組みになっている事も条件にあり、そのどちらもクリアしているという事で今回のリニューアルではGMOクラウドECを選ばせて頂きました。

また補足の理由になりますが、我々の持つ成長戦略を踏まえた上で、最も中長期的に将来の目標に向けて伴走していただけるような姿勢とプランをご提示頂けたというのも決め手にございます。ECサイトを作って終わりではなく、今後も一緒に成長させていくパートナーとしてのご提案を頂けたと考えております。

 

 

ーー実際にご導入頂いた結果はいかがでしたでしょうか。

引き当てや在庫管理に関する業務については、これまでの業務がほぼ全て自動になりました。ECに関する注文というのは日中夜中と時間を問わずに受けますので、その為にこれまでは各担当者が手動で各業務にあたっており、それを改善出来たのは非常に大きいですね。

これらの機能連携や効率化につきましては、システムの運用管理チームだけではなく、開発や販売などの各部門・各セクションからも参加してもらい現状の課題やニーズを詳細に出してもらいました。結果としてこれまで抱えていた課題などを解決して運用面でも非常に素晴らしいものになったのではないかと感じております。 

実際に弊社側の実務メンバーからはページの作成や更新にかかる手間を減らすため、なるべくHTMLの記述などを行わずに済ませたいというリクエストも当初よりございました。管理画面構築の要件定義の際には、これら現場の意見をCMS内に組み入れて欲しいというリクエストに対して何度も調整と対応を行って頂き、結果として非常に使いやすい管理画面に仕上がったと感じております。

 

さらなる利便性の向上と挑戦

ーーありがとうございます。今回のサイトリニューアルにあたり注目のポイントはございますでしょうか。

野球については、ギアにこだわりを持ちカスタマイズをされるユーザー様も多いため、そういった方々がサイトを見た際に、特性を分かりやすく伝えて製品をイメージ出来るようなコンテンツを追加していきたいと考えております。

ヒュンメルやパラディウムに関しては、スポーツライフスタイルブランドとしてスタイリングの提案などを取り入れながら、コンテンツマーケティング要素を活用していきたいと考えております。

また、ブランドサイトをご覧になって頂くと分かる通り、非常に多くの社会活動を行っております。これらは単に商品供給だけでは無く、実際に現場に赴いて取り組みの内容や時には商品のデザインなんかも一緒に考えています。このような活動をずっと続けているというのは他のブランドとの大きな違いでありますので、継続していく事で弊社の強みとしていきたいですね。

 

ーー素晴らしい取り組みだと思います。次に、今後の展望など頂けますでしょうか。

ブランドビジネスに携わっているものとしては当たり前の考えではございますが、やはりファンの獲得、LTVの最大化に向けた取り組みですね。私たちのブランドを好きな人はどのような人であるのかを知り、その方々に向けて有益な情報を提供し続けたいと考えていますので、各分析に力を入れていきたいと考えています。

 

ーー最後に総評と今後ECサイトを構築する方へ向けたアドバイスを頂けますでしょうか。

今回、ブランドサイトとECサイトを統合し、かつそれぞれの施策やUI設計を取りまとめ、各種データ連携を進めて業務の効率化を進めるということで、かなりハードなミッションであったと感じております。その中でGMO様の立ち位置が、クライアントとベンダーという感じではなく、伴走型で進めて頂きながら、社内や基幹ベンダーとの調整も柔軟に対応頂けたのは助かりました。

特に構築中見落としがちなところや注意すべき所などをアドバイスして頂けたのは非常に助かりました。要件定義の後の開発工程でも、ほぼ必ず想定外のものや追加の発見が出てきますから、相談できる関係値を持って頂ける相手であるというのは非常に大事ですね。

これからECサイトの構築・リニューアルを検討される方も、一緒にビジネスを伴走してくれるベンダー様を選定し、利害関係者との調整は自前で行わずに相談しながら進めていくのをお勧め致します。

 

 

ブランドECサイト「SSK」「hummel」「PALLADIUM」について

1946年(昭和21年)創業の株式会社エスエスケイでは、野球用品の製造・販売を手がける主力ブランド「SSK(https://www.sskbaseball.com/)」を始めとし、デンマークに本拠を置くスポーツブランド「hummel(https://www.hummel.co.jp/)」やフランス生まれのスポーツスニーカーブランド「PALLADIUM(https://www.palladiumboots.jp/)」を展開しています。ブランド毎のターゲットや世界観を大事にして、個別の施策やUI・デザイン設計を行なうことで顧客やファンに寄り添ったサイトとなっています。

GMOクラウドECについて

GMOクラウドECはフルオーダーによる構築へと対応した最新のECプラットフォームです。ヘッドレスコマースの採用により、自由なシステムの構築が可能となっています。その為、パッケージでは対応しきれない要件へもお応えする事が可能です。そしてEC本体のシステムとセキュリティは自動でアップデートされる為、パッケージ・フルスクラッチ構築の課題であるシステムの老朽化・陳腐化といった問題も解決しています。

今回のような会員基盤として活用中の基幹システムとの連携は勿論、複数のサイトやアプリ・システムを連携する必要があるオムニチャネル・OMOの実現や、モール型のECサイトやオークションやサブスクリプションといった、あらゆるECサイトを柔軟に構築する事が可能となっています。

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