• 最終更新日: 2025.08.07
  • 公開日:2025.08.07

2025年リユースの日(8月8日)特集|リユース市場はこう変わる!オンライン時代の新しいリユース活動とSDGsへの貢献

2025年リユースの日(8月8日)特集|リユース市場はこう変わる!オンライン時代の新しいリユース活動とSDGsへの貢献
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2025年8月8日、「リユースの日」は、持続可能な社会づくりの一環として日本リユース業協会が制定した記念日です。今年は、主要なリユース企業や関連団体が合同イベントやオンラインキャンペーン、新店舗のオープンなど多彩な取り組みを展開し、リユースの社会的な価値や新しい取り組みを発信しています。

特に注目すべきは、環境省が後援する業界横断の体験型イベント「リユースの日 ~笑顔をつないで、未来のチカラに。~」です。これは、循環型社会や「ものを大切に使う」という価値観を次世代へ伝えるため、企業・官公庁・教育現場など多様な立場が連携する象徴的な取り組みとなっています。

リユースの日は、単なる啓発や祝日ではなく、リユース産業と社会がつながり合い、「持続可能な開発目標(SDGs)」に寄与するアクションを可視化・強化するための戦略的なハブとなっています。本特集では、最新の市場動向と多様な取り組みを総合的にまとめます。

※本記事の情報は2025年8月6日時点で公式サイト等で公開・報道されている内容です。今後、各主催者によって内容の変更や追加、最新情報への更新が行われる可能性があります。ご参加・ご利用の際は必ず主催者公式ページ等で最新情報をご確認ください。

はじめに:2025年「リユースの日」の意義と背景

「リユースの日」の制定と広がる社会的価値

8月8日は、日本リユース業協会が「リユースの日」として制定した記念日です。
数字の「8」は無限大や循環をイメージさせ、「ものを何度も活かす」「価値をつなげていく」というリユースの考え方と重なります。日本記念日協会にも登録され、全国的な認知も年々高まっています。

この日は、リユースの意義を広く社会に伝え、企業や自治体、教育現場が一斉に行動や情報発信を強化する日でもあります。企業の社会貢献活動や持続可能な取り組み(いわゆるSDGs活動)の可視化、生活者の行動変容など、記念日としての役割は年々大きくなっています。

循環型社会とリユースの現在地

リユースは「使い捨て」を見直し、ものを何度も有効活用することで、ごみや資源の無駄を減らし、環境への負担を軽くします。

日本国内のリユース市場は2024年、過去最大の約3.5兆円にまで拡大。そのうち約6割以上がオンライン取引となり、個人や企業がインターネットを通じて積極的にリユースを実践する時代になりました。

出典:環境省『令和6年度 リユース市場規模調査報告書』、出所:リユース経済新聞『リユース市場データブック2024』

メルカリなどのフリマアプリや、企業による中古品専門ECサイト、さらにAIによる自動査定やバーチャルショップの普及など、リユースを取り巻く環境はこの数年で急速に進化。廃棄物の削減、CO2の排出抑制、資源の有効活用など、「持続可能な社会づくり」という世界的な課題にも貢献する動きが広がっています。

2025年「リユースの日」における主な取り組みとトレンド

主要合同イベント:「リユースの日 ~笑顔をつないで、未来のチカラに。~」

2025年のリユースの日で最も注目されるのが、東京都秋葉原UDXで8月8日・9日に開催される大規模な体験型イベントです。
主催は、日本リユース業協会と業界主要6社(ブックオフグループ、アップガレージグループ、カメラのキタムラ、ハードオフ、マーケットエンタープライズ、メルカリ)で、環境省も後援しています。

このイベントでは、小学生とその保護者を主な対象とし、車のパーツ取り付け体験、フィルムカメラ撮影など、リユースを「体験」できるワークショップや、ものの大切さ・循環の意味を親子で学べるコンテンツを多数用意。
さらに不要品回収ボックス「R-LOOP」や、イベントの模様をオンラインでライブ配信するなど、リアルとデジタルを融合した形で全国にリユースの価値を伝えています。

このような取り組みは、リユースの魅力を次世代に楽しく・前向きに伝えると同時に、家族や地域のコミュニケーション、地域社会全体のエコ意識向上にもつながっています。

企業ごとの特徴的なSDGs関連アクション

コメ兵ホールディングス「KOMEHYOキッズアカデミー」

東京・名古屋・大阪の店舗で親子向けアップサイクル体験やリユース授業を展開。
着物の端切れでミシンを使って巾着を作るなど、モノを大切にする心や、循環型社会への意識を育てる教育的な取り組みとして高い評価を集めています。

ブックオフグループ オンラインストアキャンペーン

8月1日から13日まで公式オンラインストアで割引や買取金額アップキャンペーンを展開。
廃棄予定のCDやDVDから生まれ変わったスマホスタンドなど、アップサイクル商品の開発・販売も強化し、身近なリユースの楽しさを伝えています。

メルカリShops オンラインセミナー

8月8日にはZoomでオンラインセミナーを開催。
食品カテゴリーなど成功事例を紹介し、中小企業や個人事業者がネットでリユース事業を始めやすくなるよう知見を共有しています。
このようなセミナーは、幅広い人がリユースを自分ごととして捉え、持続可能な社会づくりに参加する後押しになっています。

新店舗オープンと地域の資源循環

  • ・ゲオホールディングスは「セカンドストリート恵比寿店」など、8月8日に新店舗を複数オープン。
  • ・ハードオフコーポレーションも8月8日に「ハードオフ宝塚店」を新規開店。
  • ・いーふらん(おたからや)は「マルナカ脇町店」を新規オープン。

こうした新店舗は、リユースの実物に直接触れられる“地域の拠点”となり、地域ぐるみの資源循環や雇用・交流の創出など、持続可能なまちづくりにも貢献しています。

家庭・個人でできるリユースアクション

  • ・フリマアプリやオンライン取引で不要品を出品・売却し、次の人に活かす
  • ・家の中の使わないモノを整理して寄付やリユース店に持ち込む
  • ・こども服やおもちゃなど、兄弟や地域の人とシェア
  • ・修理・リメイクに挑戦して“使い切る”楽しみを実感
  • ・企業や自治体のリユースキャンペーンに参加して新しい出会いを得る

こうした取り組みは、廃棄物や資源の無駄を減らすだけでなく、家庭や地域のコミュニケーション、豊かなライフスタイルの実現にも役立っています。

主なイベント・取り組みまとめ(一覧)


※各イベント・キャンペーンの内容、対象、日時等は変更になる場合があります。必ず主催者公式ページや最新の公式SNS等でご確認ください。

主催・企業 イベント・取り組み名 種類 日時 場所/形式 概要 参考リンク
日本リユース業協会+6社 リユースの日合同イベント 体験・トーク・回収・配信 8/8・8/9 秋葉原UDX/ライブ配信 業界横断の体験イベント。不要品回収やワークショップ等。 PR TIMES
コメ兵ホールディングス KOMEHYOキッズアカデミー 親子体験 8/1, 8/8, 8/9, 8/27, 8/28 KOMEHYO新宿ほか アップサイクル体験、ミシンで巾着作り。 KOMEHYO公式
ブックオフ オンラインストアキャンペーン オンラインCP 8/1~8/13 オンライン 販売割引・買取額UP・アップサイクル商品。 ブックオフ公式
メルカリ メルカリShops活用セミナー オンラインセミナー 8/8 Zoom 成功事例紹介とネットリユースノウハウ共有。 メルカリ公式
ゲオHD セカンドストリート新規出店 新店舗オープン 8/8ほか 全国18店舗 恵比寿店含む新店舗展開。 ゲオ公式
ハードオフ 宝塚店新規オープン 新店舗オープン 8/8 宝塚市 地域密着型リユース拠点。 ハードオフ公式
おたからや マルナカ脇町店新規オープン 新店舗オープン 8/8 徳島県 査定・買取サービス、リユース促進。 おたからや公式

 

分析と考察:2025年「リユースの日」から見る社会トレンド

次世代・教育を重視した体験型イベントの広がり

今年の特徴は、体験型・教育的なイベントが増え、リユースを楽しく学ぶ・実践する機会が子どもたちや家族に向けて拡大したことです。
実際にモノに触れ、ものづくりやアップサイクルを体験することで、「ものを大切に使う」「ムダを出さない」意識が自然と育まれています。

デジタル化と誰でもできるリユース

オンライン取引の普及や、AIによる査定、ライブ配信など、デジタル技術の進化で誰もが気軽にリユースに参加できるようになりました。
地方の高齢者や忙しい家庭でも、スマホひとつで不要品を手軽に売買・寄付できる時代になっています。

企業・行政・地域のパートナーシップ

合同イベントや企業のコラボレーション、自治体との連携、学校教育への導入など、組織の壁を越えた協力体制が年々強化されています。
「ものを大切に使い回す」という価値観が、消費者・企業・地域社会それぞれの活動に深く根付いてきたことがうかがえます。

新しい生活・まちづくりへの貢献

リユース店や新たなサービスの地域拡大は、資源循環の拠点となるだけでなく、地域の人々の交流や雇用を生み出し、「住みやすい社会」「持続可能なまちづくり」へもつながっています。

結論と今後の展望

2025年のリユースの日は、リユース活動が社会全体の習慣や新しい文化として定着しつつある現状を象徴する1日となりました。
「ものを大切にする」アクションが、環境にも家計にもやさしいことが実感として広がり、個人・企業・地域が一体となった動きが加速しています。

これからもリユース産業は成長が見込まれ、デジタル技術やパートナーシップによって新しい価値やサービスが次々と生まれていくでしょう。
リユースの日をきっかけに、誰もが「できることからはじめる」――そんな身近なアクションが、よりよい未来と持続可能な社会の実現につながります。

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