• 最終更新日: 2024.02.29
  • 公開日:2022.02.10

【2024年最新】産直ECとは?注目の理由やメリット、人気のサイト事例を解説!

【2024年最新】産直ECとは?注目の理由やメリット、人気のサイト事例を解説!
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産直系ECは、プラットフォームを介して、生産者と消費者を直接つなぐサービスです。従来は農協が独占的に運営・管理をおこなっていた農産物の卸売りが、ECによって少しずつ変革がもたらされています。今回は、産直ECについて、自社ECとの違いや、そのメリット・デメリットについて、事例を交えてご紹介します。

産直ECとは

産直ECとは、生産者から消費者に直接販売するECプラットフォームです。一般的な流通フローでは、生産者から卸売業者や小売店を介して、商品が消費者のもとへ届きますが、産直ECを利用すると、生産者と消費者が商品を直接売買できます。

産直ECと自社ECの違い

オンラインで商品を販売する際、もっともメジャーな方法はECモールと自社ECです。
ECモールとは複数のブランドが出店するプラットフォームです。Amazonや楽天市場などがECモールにあたります。ECモールはコストを抑えて出店できますが、競合他店と差別化を図るのが難しい面もあります。
一方、自社ECとは独自に開発したECサイトです。ECモールに比べてデザインや機能の自由度が高いものの、構築にかかるコストが高く、初期の集客が難しい点はデメリットです。
産直ECのビジネスモデルは、ECモールに近いといえます。複数の生産者が出品しており、ユーザーはさまざまな商品を検索して購入できます。また、既存のプラットフォームを利用するため、生産者にとってはEC運営業務の負担が少ない点がメリットです。

産直ECが注目される理由

産直ECは、ECの市場規模拡大にともなって注目されています。とくに、近年では新型コロナウイルスの感染拡大も要因の一つです。売値の低下や卸先の減少を危惧した生産者は、続々と産直ECへの参入を開始しています。最大手産直ECの「食べチョク」は、2020年時点でSNSフォロワー数18万人以上、月間ユニークユーザー375万人を記録しており、消費者からの期待度の高さもうかがえます。

産直EC業界の流通総額

産直EC業界の流通総額
マーケティングビジネスを手がける株式会社富士経済は、産直ECの市場規模について調査しています。大手産直ECサイト11社を対象にした調査によると、2020年の産直ECを活用した農作物の流通総額は約40億円です。流通総額は、前年比で約20倍となっており、圧倒的な成長率をみせています。産直ECは、事業者にとっては新たな販売チャネル、ユーザーにとっては新鮮な食材を購入できる場としてのメリットをもっているため、アフターコロナにおいても拡大を続けていくと期待されています。

産直ECのメリット

産直ECのメリット
産直ECは、従来型の間接販売とは大きく異なるビジネスモデルです。さらに、産直市場のような、オフラインの直販モデルとも一部違いがあるため、独自のメリットを数多く備えています。
以下では、産直ECのメリットについて解説します。

消費者のフィードバックを得られる

従来の販売モデルでは、生産者から卸売業者や小売店を経て、商品が消費者に届きます。生産者と消費者の間には仲介業者がいるため、直接的なコミュニケーションは生まれません。事業者にとって消費者のフィードバックは、非常に重要な役割をもっています。各商品に対する評価や口コミはもちろん、顧客ニーズを把握するうえでも消費者の意見は役立つでしょう。
産直EC経由で商品を販売すると、消費者の意見がレビューや問い合わせに反映されるため、消費者の生の声を得られます。しかし、産直ECはあくまでもオンラインプラットフォームであるため、ネットワークを介してのコミュニケーションです。消費者とのコミュニケーションを実現するには、レビューの投稿を呼びかけるなどの工夫が求められます。

販路を拡大できる

産直ECに商品を出品すると、販売チャネルが増えます。チャネルとは、事業者と消費者の接点を指すマーケティング用語です。複数のチャネルをもっておくことは、事業者にとってリスクヘッジにもつながります。コロナ禍においても、飲食店の時短営業や廃業にともなう卸先の減少に打撃を受けた生産者は少なくありません。
また、チャネルの増加は、幅広い顧客を獲得するうえでも効果的です。たとえば、スーパーのみに卸していた生産者が産直市場への卸売を開始すると、産直市場の利用者にも購入してもらえます。とくに、オンラインのチャネルは場所や時間の制限を受けないため、より多くの消費者にリーチしやすくなります。

コストを抑えられる

直販のデメリットとして、生産者が出荷や伝票処理などの受注管理、入金確認を対応しなければならない点があります。しかし、産直ECを利用するのであれば、消費者とのやりとりはプラットフォーム側に対応を任せられます。つまり、卸売とほぼ変わらない業務負担のまま、直売モデルを成立させることが可能です。
また、実務上の変化もほとんどないため、準備にかかるコストも抑えられます。通常、新たなチャネルを展開するうえで業務フローの変化は避けられませんが、産直ECはコストをかけずに参入できます。

産直ECのデメリット

産直ECのデメリット
産直ECには独自のメリットがある一方、デメリットも存在します。売上が入るまでのタイムラグや在庫管理の手間などは、デメリットとしてよくあげられるポイントです。産直ECへの出品を検討している方は、メリットだけではなく、デメリットも確認しておくことが大切です。
以下では、産直ECのデメリットについて解説します。

売上が入るまでにタイムラグがある

産直ECは、代金取引に関する業務負担を軽減できる一方、売上が入るまでにタイムラグがあります。オンラインで決済された金額が産直ECサイトに入って、生産者に支払われる仕組みです。その場で売上が入る市場流通に比べると、振込までにかかる時間は遅いといえるでしょう。

ピッキングや在庫管理の手間がかかる

産直ECでの販売には、オフライン販売とは違ったたいへんさがあります。そのうちの一つがピッキングや在庫管理の手間です。ピッキングとは、商品を出荷できるように梱包する作業です。オンライン販売の場合、店頭で販売するときとは異なる梱包が求められるケースが少なくありません。
また、新たなチャネルが増えると、在庫管理の手間が増えます。卸先が増えるだけであればそれほど業務内容は変わりませんが、オンライン販売とオフライン販売を並行する場合、在庫管理は煩雑になります。在庫管理のシステムや体制を整える必要があるでしょう。

産直ECサイトの事例紹介

産直ECサイトの事例紹介
前述のとおり、コロナ禍において産直EC市場が急成長しており、プラットフォームの種類も多様化しています。生産者や消費者にとっては選択肢が増える一方、どのプラットフォームを利用すべきか悩んでしまうこともあるでしょう。
以下では、国内のメジャーな産直ECサイトとサイトごとの特徴を紹介します。
※GMOクラウドECの事例ではございません。

食べチョク

食べチョク
https://www.tabechoku.com/
食べチョクは「生産者からチョク(直接)でお届け」をコンセプトとした産直ECサイトです。認知度、利用率ともに高く、多くのユーザーが利用しています。約3,000件の生産者が登録しており、農産物や海産物、お酒など、幅広いジャンルの商品が出品されています。
収穫から24時間以内の商品が届くサービス、生産者と消費者が直接コミュニケーションをとれるメッセージなども実装されており、機能面でも満足度の高いサービスです。また、飲食店向けに最適な生産者を提案するコンシェルジュサービス「食べチョクPro」も展開しています。

ポケットマルシェ

ポケットマルシェ
https://poke-m.com/
ポケットマルシェは「消費者が生産者から食材を購入できるオンラインマルシェ」を目指す産直ECサイトです。食を中心とした、活発なコミュニケーションに力を入れており、オフラインマルシェイベントの実施、情報誌「食べる通信」の刊行などもおこなっています。
「食べる通信」では、生産者のこだわりを消費者に伝えるとともに、食材を届けるサービスを提供しています。マーケティング手法である「ストーリーテリング」を活用した施策です。

ぐるなび仕入モール(ぐるなびフードモール)

ぐるなび仕入モール(ぐるなびフードモール)
https://gsmall.gnavi.co.jp/entrance/
ぐるなび仕入モールは、飲食店向けに商品を販売する産直ECサイトです。もともとは期間限定の飲食店向けECサイト「ぐるなびフードモール」としてオープンしましたが、サービス提供期間後は「ぐるなび仕入モール」として運営を継続しています。
一般の消費者ではなく、飲食店向けの販売となるため、大口の注文も入りやすい点が特徴です。また、店内設備のような事業者向け商品も販売されているため、利便性の高さから多くの事業者が利用しています。

八面六臂

八面六臂
https://hachimenroppi.com/
八面六臂は、飲食店向けに特化した産直ECサイトです。もともと魚介類をはじめ、水産物をメインとしたECサイトとしてオープンしましたが、現在では肉類や果物などを含む、幅広い商品を取り扱っています。ラインナップの特徴は少量多品種で、小規模の飲食店でも利用しやすいといえるでしょう。
飲食業界における物流改革をミッションとしており、自社独自の配送網を敷いている点が最大の特徴です。そのため、ユーザーにとっては新鮮な商品を仕入れられるメリットがあります。

ギョギョイチ

ギョギョイチ
https://jf-gyogyo.jp/
ギョギョイチは、全国漁業共同組合連合会が中心に、選定した魚介類「プライドフィッシュ」を販売する産直ECサイトです。プロによって評価された商品のみが販売されているため、質の高さには定評があります。
季節限定のおすすめ商品や期間限定の送料無料をはじめ、豊富なキャンペーンを実施している点も特徴的です。

チョクバイBOX

チョクバイBOX
https://shop.choku-buy.com/
チョクバイBOXは、生産者による産直をサポートするマッチングサイトです。生産者は商品の特徴やこだわりなどの情報を発信でき、消費者は生産者のWebサイトに遷移する仕組みです。生産者のWebサイトにEC機能があれば、遷移先のページで購入もできます。

まとめ

まとめ
産直ECは、生産者が消費者に直接販売できるチャネルとして注目されています。直販モデルは仲介マージンの削減、消費者とのコミュニケーションをはじめ、さまざまな面でメリットがあります。とくにECサイトの場合、時間や場所にかかわらず、全国の消費者や飲食店に対して商品を販売できるため、新たな顧客の獲得にもつながりやすいです。コロナ禍におけるリスクマネジメントや販路拡大にも役立つでしょう。

 

自社で産直ECサイトの構築におすすめのECシステム

産直型のECサイトを構築する方法は複数ありますが、最もおすすめなのは「マーケットプレイス型」のECモールを構築出来るECシステムを利用する事です。マーケットプレイス型のECモールは生産者自身で商品の出品・販売が手軽に行えますので、最も産直ECサイトの運営に向いている形態とも言えます。

このようなマーケットプレイス型ECモールの構築におすすめなのが「GMOクラウドEC」です。マーケットプレイス構築に向いたパッケージプランもあり、手軽に産直ECサイトを始めることが可能です。

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