- 最終更新日: 2026.02.09
- 公開日:2022.04.01
【2026最新】ECプラットフォーム比較12選|大企業が選ぶべき次世代の構築手法と選定基準

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ECサイトの構築・リプレイスにおいて、2026年現在の最重要キーワードは「ユニファイド・コマース(顧客体験の統合)」と「コンポーザブル・コマース(機能の部品化)」です。もはやECは単なる販売チャネルの枠を超え、実店舗、SNS、生成AI、そしてメタバースまでをも包含する高度なビジネス基盤へと進化を遂げました。本記事では、大規模ECを支えるプラットフォームの最新分類と、選定において失敗しないための要点を、プロの視点から体系的に解説します。
目次
2026年、ECプラットフォーム選びの「新常識」
現代のプラットフォームに求められる本質的な価値は、単なる販売機能ではなく、変化し続ける市場への「即応性」と「柔軟性」です。
- コンポーザブル・コマースの定着
決済、在庫、検索といった各機能を「部品(コンポーネント)」としてAPIで連結する手法です。ビジネスの成長に合わせて、必要な機能だけを最新のものへ入れ替え続ける運用が主流となりました。 - AIネイティブなオペレーション
生成AIによる商品解説文の自動生成、AIエージェントによるパーソナライズ接客、高度な需要予測に基づく在庫最適化が、もはや「標準機能」として組み込まれています。 - 「リプレイス」から「継続的進化」へ
数年ごとにシステムをゼロから作り直す(リプレイス)時代は終焉を迎え、基盤を維持したまま機能拡張を続ける「SaaS/クラウド型」への移行が一般的となりました。
ECプラットフォームの主要な構築形態

現在のエンタープライズ領域では、主に以下の3つの形態が検討の対象となります。
コンポーザブル・コマース / モダンSaaS
グローバル標準の構築手法です。機能をAPIで自由に組み合わせます。
- メリット: 常に最新のセキュリティと機能が維持される。フロントエンド(ユーザーが触れる画面)を完全に分離できるため、マルチデバイスでの購入体験を最大化しやすい。
- 代表例: Shopify Plus, Salesforce Commerce Cloud
クラウドEC
国内の複雑な商習慣に最適化された、カスタマイズ可能なクラウド基盤です。
- メリット: システムが古くならないSaaSの利点と、日本特有の物流連携・ポイント制度・B2B商習慣への深い対応力を両立できる。
- 代表例: ebisumart, GMOクラウドEC
ECパッケージ / ハイブリッド型
独自基盤を構築し、個別の業務要件を徹底的に作り込みます。
- メリット: 極めて特殊な社内業務フローや基幹システムとの密結合が必要な場合に有効。近年はベンダー側でクラウド化が進み、保守性が飛躍的に向上しています。
- 代表例: ecbeing
【2026年版】主要プラットフォーム比較一覧
| 構築手法 | 自由度 | 保守コスト | 推奨年商規模 | 特徴 |
| モダンSaaS/API | ◎ | 低(自動) | 10億〜数千億円 | グローバル展開・高拡張性 |
| クラウドEC | 〇 | 低(自動) | 5億〜500億円 | 国内商習慣・高度なB2B対応 |
| パッケージ | ◎ | 高 | 10億〜200億円 | 独自の基幹連携・専有環境 |
| ヘッドレス(API) | ◎ | 中〜高 | 50億円〜 | 自由度の高いUX・マルチチャネル |
厳選ECプラットフォーム9選の最新状況
【グローバル・大規模向け】
- 1.Shopify Plus / Commerce Components
2026年現在、必要な機能だけをAPI単位で利用する「コンポーネント型」の提供により、圧倒的な開発スピードと拡張性を両立しています。 - 2.Adobe Commerce (旧Magento)
Adobe Experience Cloudとの連携が強み。2026年より年1回の本体更新+随時パッチ提供という新体制へ移行し、運用の安定性が増しました。 - 3.Salesforce Commerce Cloud
CRMの世界的リーダーである同社ならではの、実店舗とECを繋ぐ「ユニファイド・コマース」の最高峰といえます。
【国内エンタープライズ向け】
- 4.ebisumart(エビスマート)
国内クラウドECシェアNo.1。SaaSでありながらフルカスタマイズに近い柔軟性を持ち、大規模システムのリプレイス先として根強い支持を得ています。 - 5.ecbeing(イーシービーイング)
国内実績No.1を誇るパッケージ。マーケティング支援まで含めた手厚い伴走体制と、最新のマイクロサービス化による拡張性が特徴です。 - 6.GMOクラウドEC
ヘッドレス構成の「Commerble」から、成長企業向けの「MakeShop」ベースまで、企業の成長段階に合わせた最適な基盤を選択可能です。
【中堅・D2C・スタートアップ向け】
- 7.makeshop
ASPの枠を超えた拡張性を持ち、近年はエンタープライズ層のリプレイス需要にも応える「MakeShop for Enterprise」を展開しています。 - 8.STORES
実店舗レジ(POS)との強力な連携が強み。OMOを低コストで実現可能です。 - 9.BASE
AIによる店舗構築支援が極めて充実。ブランドの立ち上げから成長期まで、直感的な操作で運営を支えます。
2026年に重視すべき「選定の4指標」
- AIエコシステムとの親和性
AIが「意思決定」を支援する仕組み(需要予測、ダイナミックプライシング等)を、外部サービスと容易に連携・統合できるか。 - ユニファイド・コマースへの対応度
実店舗の在庫情報、接客履歴、ポイントプログラムを、リアルタイムでEC側と完全に同期できるか。 - サステナビリティ機能の拡張性
リコマース(二次流通)、デジタル製品パスポート(DPP)対応など、企業に求められる最新の社会的要件に迅速に対応できるか。 - TCOからTVO(総創出価値)へ
単なる「コスト削減」ではなく、その基盤を導入することで「どれだけの新しい顧客価値(利益)を創出できるか」という視点で評価する。
まとめ:プラットフォーム選びが「経営のレジリエンス」を決める

2026年現在、ECプラットフォームの選定はIT投資の枠を超えた「経営戦略そのもの」です。市場の変化に合わせて、機能を引き算・足し算できる「しなやかな基盤」を持つことこそが、企業の競争優位性を左右します。自社のブランド体験において何を最優先し、どの程度の運用リソースを割くことができるのか。5年先を見据えた最適なパートナーを選定してください。











