- 最終更新日: 2026.09.29
- 公開日:2026.09.29
【2026年最新】ECプラットフォームのシェア|国内・世界の動向と選び方

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「ECプラットフォームのシェアを調べたが、調査ごとに順位も数値もバラバラで判断できない」——そんな戸惑いを持つEC担当者は少なくありません。シェアは有力な参考情報ですが、何を母数に数えたかで結果が大きく変わるため、読み方を誤ると自社に合わないシステムを選んでしまいます。本記事では、ECプラットフォームのシェアの正しい読み解き方と、国内・世界の最新動向、そして中〜大規模ECが本当に見るべき選定基準を整理して解説します。
この記事の要点
- ECプラットフォームのシェアは「導入社数」「サイト数」「流通総額」のどれを数えたかで順位が変わる
- 国内の導入社数ベースでは、BOXILの2025年5月調査でmakeshopが13.70%で首位、EC-CUBE 13.10%、futureshop 10.60%と続く
- 世界ではShopifyとWooCommerceが2強。ただし集計対象が違うため調査間の数値差が大きい
- シェア上位=自社に最適とは限らない。小規模事業者の利用が多いサービスほど社数シェアは高く出やすい
- 中〜大規模ECは、シェアではなく拡張性・連携性・アップデート体制で選ぶのが安全
目次
ECプラットフォームのシェアとは何を指す?
ECプラットフォームのシェアとは、ECサイトを構築・運営するためのシステム市場において、各サービスが占める割合を示す指標です。ただし「割合」の分母は調査によって異なり、同じ市場でも順位が入れ替わります。
ECプラットフォームとは、商品管理・カート・決済・受注管理などEC運営に必要な機能を提供する基盤システムのことです。提供形態には、既製システムを月額で借りるASP(ここではクラウド上のサービスをレンタルする形態を指します)、クラウド上で提供されつつ独自要件にも対応するクラウドEC、自社サーバーに導入するパッケージ、無償公開されたソースを使うオープンソース、ゼロから開発するフルスクラッチなどがあり、それぞれ対象とする事業規模が異なります。
シェアの数え方は主に3種類
シェアを見るときは、まず「何を1件と数えているか」を確認してください。代表的な3つの数え方は次のとおりです。
| 数え方 | 数えるもの | 結果の傾向 |
|---|---|---|
| 導入社数・利用者数ベース | 導入している事業者の数 | 小規模事業者向けの低価格サービスが上位に来やすい |
| サイト数・技術検出ベース | そのシステムで動いているサイト数 | 無料・オープンソース系の数値が大きく出やすい |
| 流通総額(GMV)ベース | そのシステム経由の取引金額 | 大規模EC向けサービスの存在感が大きくなる |
流通総額(GMV)とは、そのプラットフォーム上で取引された商品・サービスの総額のことです。社数では小さくても、流通総額では上位という事業者向けサービスは珍しくありません。
なぜ調査ごとに数値が違う?
調査ごとに数値が違う最大の理由は、母集団と調査手法の差です。アンケート調査は回答者の属性に左右され、技術検出型の調査は稼働していないサイトを含む場合があります。
したがって、複数の調査を突き合わせて「傾向」を読むのが現実的です。単一の順位表だけを根拠に選定すると、判断を誤りやすくなります。
国内ECプラットフォームのシェアは今どうなっている?
国内の導入社数ベースでは、中小〜中堅向けのASP・オープンソース系が上位を占めています。BOXILが2025年5月14日〜18日に、全国のECサイト構築サービス導入に携わった1,769人へ実施した調査では、上位5サービスで全体の約54%を占める結果となりました。
| 順位 | サービス | シェア |
|---|---|---|
| 1 | makeshop | 13.70% |
| 2 | EC-CUBE | 13.10% |
| 3 | futureshop | 10.60% |
| 4 | ecbeing | 8.40% |
| 5 | カラーミーショップ by GMOペパボ | 8.30% |
出典:BOXIL「ECサイト構築サービスの市場シェア 1,769人調査」(2025年5月調査)。数値は調査時点のものであり、最新状況は各調査の更新をご確認ください。
この結果から何が読み取れる?
読み取れるのは「特定の1社が国内市場を寡占してはいない」という事実です。首位でも13%台にとどまり、上位5サービスを合計しても半数強という、分散した市場構造になっています。
また上位に並ぶのは、比較的低コストで始められるサービスが中心です。導入社数は事業者1社を1票と数えるため、小規模事業者の利用が多いサービスほど上位に出やすい点に注意が必要です。
市場そのものは拡大が続いている
プラットフォーム選定の前提として、EC市場全体は伸び続けています。経済産業省が2025年8月に公表した調査によると、2024年の国内BtoC-EC市場規模は26.1兆円(前年比5.1%増)、BtoB-EC市場規模は514.4兆円(同10.6%増)でした。
EC化率もBtoC-ECで9.8%、BtoB-ECで43.1%へ上昇しています(出典:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」)。市場動向の詳細は、日本のEC市場規模・動向を解説した記事もあわせてご覧ください。
世界のECプラットフォームのシェアはどう違う?
世界市場ではShopifyとWooCommerceの2強構造が続いており、国内の顔ぶれとは大きく異なります。ただし数値は調査によって幅があり、単純な比較はできません。
たとえば技術検出サービスのBuiltWithは「上位100万サイト」を母数に集計し、StoreLeadsは検出できた全ストアを母数に集計します。母数が違えば同じサービスでも数値が大きく変わるため、出典と集計対象をセットで確認することが欠かせません。
国内と世界でシェアが違う理由は?
理由は、商習慣と求められる要件の違いです。日本のECでは、代引きやコンビニ決済などの決済慣行、細かい配送日時指定、独自の受注・基幹システム連携といった要件が求められます。
そのため国内では、こうした要件に標準対応する国産サービスが選ばれやすい傾向があります。越境ECを重視するのか、国内の運用要件を重視するのかで、参照すべきシェア情報も変わります。
なぜシェアだけでプラットフォームを選ぶと失敗する?
シェアだけで選ぶと失敗しやすいのは、シェアが「自社と同じ規模・同じ要件の企業からの支持率」を示しているわけではないためです。多数派が使っているシステムが、自社の要件に合うとは限りません。
見落としやすい3つの落とし穴
| 落とし穴 | 何が起きるか | 確認すべきこと |
|---|---|---|
| 規模帯のミスマッチ | アクセス集中やデータ量の増加で処理が追いつかない | 同規模帯での稼働実績、想定トラフィックへの耐性 |
| カスタマイズの限界 | 独自の業務フローや販促施策が実装できない | フロント画面の自由度、API連携の可否 |
| 将来コストの見誤り | 数年後にシステムの老朽化で再構築が必要になる | アップデートの方針、法令改正への対応主体 |
特に3つ目は影響が大きい項目です。初期費用が安くても、数年ごとに大規模な改修が発生すれば、総保有コストは高くつきます。
シェアはどう使うのが正解?
シェアは「候補を絞り込むための入口」として使うのが適切です。上位サービスは情報や支援会社が多く、運用ノウハウを得やすいという実利があります。
そのうえで、最終判断は自社要件との適合度で行ってください。具体的な比較手順は、ECプラットフォーム比較と選定基準を解説した記事が参考になります。
中〜大規模ECはどの基準で選ぶべき?
中〜大規模ECが優先すべき基準は、シェアではなく「拡張性・連携性・継続的なアップデート体制」の3点です。売上規模が大きいほど、止まらないこと・伸ばせることの価値が高まります。
確認すべき5つの選定軸
| 選定軸 | 確認ポイント |
|---|---|
| 拡張性 | 売上・商品数・会員数の増加に耐えられるか |
| カスタマイズ性 | フロント画面や独自要件を自由に作れるか |
| 外部連携 | 基幹システム・CRM・物流システムとAPI連携できるか |
| アップデート | 機能・セキュリティが継続的に更新されるか |
| 支援体制 | 要件定義から運用まで伴走する体制があるか |
カートシステム単体の比較観点は、エンタープライズ向けECカートシステム選定ガイドで詳しく整理しています。
「GMOクラウドEC」という選択肢
上記の5軸を満たす選択肢のひとつが、GMOメイクショップ株式会社が提供するクラウド型EC構築プラットフォーム「GMOクラウドEC」です。SaaSでありながらフルカスタマイズに対応し、中〜大規模ECの要件に応えます。
アーキテクチャにはヘッドレスコマースを採用し、フロント画面はフルスクラッチ同等の自由度で構築できます。基幹システム・CRM・物流システムとのAPI連携にも対応するため、既存の業務フローを大きく崩さずに移行を検討できます。
さらにEC本体の機能とセキュリティは自動でアップデートされ、法令改正への対応もサービス側で実施します。数年ごとの老朽化・再構築という課題が起きにくく、長期の総保有コストを抑えやすい点が「GMOクラウドEC」の特徴です。
運用面では、要件定義から専任のプロジェクトマネージャー(PM)が伴走し、ISMS取得やWAF運用による強固なセキュリティ体制も整えています。BtoC・BtoB・単品通販・オークション・リユース・マルチサイト・オムニチャネルなど幅広い業態に対応しているため、シェア表には表れない自社固有の要件もご相談いただけます。
よくある質問
ECプラットフォームのシェア1位はどこですか?
調査によって異なります。国内の導入社数ベースではBOXILの2025年5月調査でmakeshopが13.70%で首位、世界のサイト数ベースではShopifyやWooCommerceが上位とされています。数え方が違うため、単一の順位を絶対視しないことが大切です。
シェアが高いサービスを選べば安心ですか?
必ずしもそうとは限りません。導入社数のシェアは小規模事業者の利用が多いサービスほど高く出やすく、自社の規模や要件と一致するとは限らないためです。同じ規模帯・同じ業態での稼働実績を確認することをおすすめします。
シェアのデータはどこで確認できますか?
国内はITツール比較メディアの利用者調査、世界はBuiltWithやStoreLeadsなどの技術検出型サービスが代表的です。市場規模やEC化率といった全体動向は、経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」で毎年公表されています。
プラットフォームの乗り換えは難しいですか?
データ移行と業務フローの再設計が必要になるため、相応の準備期間を見込む必要があります。ただしAPI連携に対応したクラウド型であれば、周辺システムを維持したまま移行しやすくなります。移行の可否は現行システムの構成によって変わるため、早い段階でベンダーにご相談ください。
まとめ
ECプラットフォームのシェアは、導入社数・サイト数・流通総額のどれを数えたかで順位が変わる指標です。国内では特定サービスによる寡占はなく、世界ではShopifyとWooCommerceが上位を占めるものの、調査間の数値差が大きい点にご注意ください。
シェアは候補を絞る入口として活用し、最終判断は拡張性・カスタマイズ性・外部連携・アップデート体制・支援体制という自社要件との適合度で行うことが、失敗しない選び方です。中〜大規模ECの基盤選定でお悩みの際は、ヘッドレスコマースと自動アップデートを備えた「GMOクラウドEC」もぜひご検討ください。「GMOクラウドEC」へのご相談・資料請求はこちらから、24時間365日受け付けています。









