• 最終更新日:2022.04.01
  • 公開日:2022.04.01

【2022最新】ECプラットフォームとは?種類ごとの比較やおすすめツールも紹介

【2022最新】ECプラットフォームとは?種類ごとの比較やおすすめツールも紹介
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ECサイトの構築を検討していて、どんな選択肢があるのか、迷っていませんか?ECプラットフォームにはさまざまな種類があり、そのメリット・デメリットは多種多様です。今回はそのECプラットフォームについて、種類ごとの比較やおすすめツールをご紹介します。

ECプラットフォームとは

ECプラットフォームとは、ECサイトを構築するためのプラットフォームです。プラットフォームにはさまざまな種類があるため、ECサイトのデザインや機能に応じて、適したシステムを選ぶことが大切です。

ECプラットフォームの種類

ECプラットフォームの種類
ECプラットフォームには、ECモールやカートASPをはじめ、さまざまな種類のシステムがあります。ECプラットフォームを選ぶ際は、まずECモールと自社ECのどちらを構築したいかを決める必要があります。
ECモールとは、複数のブランドが出店するオンラインモールです。Amazonや楽天市場などがECモールにあたります。自社ECとは、一つの企業や店舗が運営する、独立したECサイトです。カートASPやオープンソース、ECパッケージなどのECプラットフォームは、すべて自社ECを構築するためのシステムです。
以下では、ECプラットフォームの種類について解説します。

ECモール

ECモールとは、さまざまなブランドや店舗が出店してモール化しているプラットフォームです。大手ECモールには、以下のようなものがあります。

  • ● Amazon
  • ● 楽天市場
  • ● Yahoo!ショッピング
  • ● ZOZOTOWN
  • ● auPAYマーケット
  • ● Qoo10

ECモール内にショップを開く場合、独自ドメインの取得、サーバーの準備、デザインやコーディングなどの作業が必要ありません。ECモールごとに設けられたフォーマットに則って、出店申請をするだけでかんたんにECサイトを構築できます。そのため、あまり手間をかけずにEC販売を開始したい方に向いています。

また、モール上には一定数のユーザーがおり、モール内の検索にヒットすれば早い段階から集客できる点も魅力的です。自社ECの場合、SEOやSNSマーケティングによってみずから集客しなければいけないため、モール内の検索を通して、既存のユーザーを集客できるのは大きなアドバンテージです。

一方、ユーザーはモール内の商品を比較して購入するため、価格競争になりやすいデメリットもあります。しかし、販売手数料がかかることを考えると、販売価格は下げにくくなります。価格以外の部分で商品価値をつけて販売していくことが大切です。そのほかにもブランディングが難しい点もECモールならではのデメリットです。ECモールのショップページはデザインや機能の面で制限されており、ブランドの特色を出しにくくなります。

カートASP

カートASPとは、クラウド上のシステムを利用して、ECサイトを構築できるプラットフォームです。プラットフォームはクラウド上にあるため、自社のサーバーにソフトウェアをインストールする必要はありません。デザインについても、フォーマットをもとに、レイアウトや配色を変更するだけで作成できます。

カートASPのメリットは、コストを抑えられる点です。同じく手軽に構築できる方法としてECモールがありますが、ECモールの中には出店料や月額費用がかかるものも少なくありません。しかし、カートASPの場合、初期費用・月額費用ともに無料で利用できるサービスが多くあります。もちろん販売金額に応じた手数料は発生しますが、基本料無料のプラットフォームを利用すれば、売上以上の費用を支払うことはないため、コストを抑えながらECサイトを運営できます。ECサイトの開設初期はなかなか売上があがらないこともあり、ランニングコストを抑えることは非常に重要です。

また、クラウドシステムの利点として、つねにアップデートされた機能を利用できる点があります。クライアントのサーバーにシステムを構築する仕組みと異なり、いつでもプロバイダーがシステムにアクセスできるため、セキュリティや機能は自動でアップデートされます。運用中の保守業務もクライアント側でおこなう必要はなく、手軽に運用したい方には最適です。

一方、カートASPのデメリットは、カスタマイズ性が低い点です。デザインや機能は既存のフォーマットを利用するタイプがほとんどで、要件に応じたカスタマイズは基本的にできません。そのため、カートASPを利用する際は、導入前にサービスごとの機能や対応範囲を調べたうえでプラットフォームを選ぶ必要があります。将来的な拡張性に不安がある方は、オプション費用を払って機能を追加できるカートASPを選択するとよいでしょう。 

オープンソース

オープンソースとは、無償で公開されているシステムを利用して、ECサイトを構築できるプラットフォームです。自社のサーバーに無償でインストールできるうえ、ソースコードの改変も認められているため、デザインや機能は自由にカスタマイズできます。
ベースの部分は既存のソースコードを利用して、必要に応じてカスタマイズを加える方法であれば、構築にかかるコストやリソースを大幅にカットできます。世界中のユーザーが開発したプラグインも公開されており、プラグインをインストールして機能を追加することも可能です。

一方、構築に際して専門的な知識やノウハウが求められる点は、オープンソースのデメリットです。無償で公開されているシステムを自由に利用する形式のため、開発元によるサポートやマニュアルなどもなく、わからないことがあれば自分で調べなければなりません。HTML、CSS、JavaScriptなどのコード、サーバーやインフラに関する知識がないと、オープンソースのプラットフォームを運用するのは難しいでしょう。

ECパッケージ

ECパッケージとは、ECサイトに必要な機能をそろえてパッケージ化したソフトウェアです。EC開発を得意とするベンダーが独自に開発したシステムのため、基本的な機能はすべて備えています。
パッケージに含まれていない機能も要件に応じて追加できるため、自社システムとの連携やカスタマイズにも対応可能です。中には、オープンソースをもとに開発されているパッケージも多くありますが、ECパッケージはベンダーにサポートや保守を担当してもらえるため、社内にノウハウをもった担当者がいなくても運用できます。

一方、構築や運用にあたって費用が高額になりやすい点は、ECパッケージのデメリットです。ECサイトの要件によっても異なりますが、一般的に構築だけでも数百万円の費用がかかります。
社内に運用担当者がいない場合は、運用中の保守やサポートも外注する必要があるため、その分ランニングコストもかさみます。
また、クラウド上にシステムがあるカートASPやクラウドECとは違って、数年ごとにシステムの老朽化にともなうメンテナンスが必須です。

クラウドEC

クラウドECとは、クラウド上のシステムを利用して、ECサイトを構築できるプラットフォームです。仕組みとしてはカートASPとよく似ていますが、クラウドECはECパッケージと同等の自由度を誇ります。
カスタマイズ性にも長けているうえ、クラウド上のシステムは自動でアップデートされるため、サーバーの準備や保守対応にかかる手間も不要です。つまり、クラウドECは、カートASPとECパッケージの長所をあわせもったプラットフォームといえます。

一方、構築や運用にかかるコストは高額になります。イニシャルコスト・ランニングコストともに高額な費用が発生するため、年商にして数千万円規模のECサイトでないと導入は難しいでしょう。
また、クラウドECはカートASPと同様、ソースコードを公開していません。そのため、自社でソースコードを管理する方法を希望する方には不向きなシステムです。

フルスクラッチ

フルスクラッチとは、既存のプラットフォームを利用せず、新たなシステムをゼロから構築する方法です。カスタマイズ性がもっとも高く、運用体制に応じたシステムを組める点が最大のメリットです。
とくに大企業の場合、基幹システムをはじめ、在庫管理、顧客管理などのネットワークがすでに完成されているケースも多くあります。ECサイトの構築にあたり、既存のプラットフォームを一つひとつのシステムと連携するカスタマイズは、膨大な工数がかかるため、ゼロからシステムを構築するほうがスムーズに開発を進められます。

一方、構築にかかる時間やコストはフルスクラッチの弱みです。開発期間の目安は半年から1年ほど、数千万円もの費用がかかるケースも少なくありません。また、近年はECパッケージやクラウドECの機能性も進化しているため、フルスクラッチの導入事例は減少傾向にあります。

ECプラットフォームの特徴を比較

ECプラットフォームの特徴を比較
前述のとおり、ECプラットフォームにはさまざまな種類があります。ECの導入にあたり、どのプラットフォームを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。
以下の表は、プラットフォームごとの特徴を一覧にまとめたものです。表を参考にそれぞれのプラットフォームを比較して、もっとも適した構築方法を検討してみてください。

構築方法 初期費用 月額費用 EC年商規模
ECモール ~10万円 ~10万円 ~1億円
カートASP ~30万円 ~10万円 ~1億円
オープンソース ~300万円 ~50万円 1億円~10億円
クラウドEC 300万円~500万円 10万円~50万円 1億円~20億円
パッケージ 300万円~1,000万円 30万円~100万円 1億円~10億円
フルスクラッチ 1,000万円~ 50万円~100万円 10億円~

シェアの大きいECプラットフォーム11選

シェアの大きいECプラットフォーム11選
プラットフォームの種類が決まっても、具体的にどのシステムを導入するかで悩んでいる方も多くいます。ECに参入する事業者が増えるにつれて、ECシステムも各社からリリースされており、多様化が進んでいます。まずは、多くの企業において導入されている大手プラットフォームを中心に、一つずつ特徴を整理していくのがおすすめです。
以下では、業界内でシェアの大きいプラットフォームについて紹介します。

Amazon

Amazon
https://www.amazon.co.jp/
Amazonは、世界最大のECモールです。マーケットプレイス型のECモールとも呼ばれており、商品データはショップごとではなく、プラットフォーム側で管理されます。フルフィルメントサービス「FBA(Fulfillment By Amazon)」を利用すると、商品の保管やピッキングなどをAmazonに委託することもできます。

楽天市場

楽天市場
https://www.rakuten.co.jp/
楽天市場は、国内最大のECモールです。テナント型のECモールと呼ばれており、楽天市場内のショップページの中に商品ページを設けるイメージです。過去にショップを利用した顧客に対してメールマガジンを送ってアプローチできるため、リピーター獲得に強いプラットフォームとして知られています。また、各ショップに専任のECコンサルタントがついてサポートする点も特徴的です。

BASE

BASE
https://thebase.in/
BASEは、基本料無料で利用できるカートASPです。クレジットカード決済のほか、コンビニ決済や銀行振込、後払い決済、キャリア決済など、豊富な決済手段が利用できます。また、BASE DESIGN MARKETを利用すると、クリエイターが制作したデザインフォーマットを導入できます。

STORES

STORES
https://stores.jp/
STORESは、無料で利用できるカートASPです。商品登録数の制限がなく、多くの商品を販売したい方に向いています。Instagramとの連携機能も実装されており、SNSマーケティングにも適したプラットフォームです。

MakeShop

MakeShop
https://www.makeshop.jp/
MakeShopは、月額1万円から利用できるカートASPです。BASEやSTORESと比較すると費用が高くなっていますが、その分デザインテンプレートや機能は充実しています。また、サポート体制が整っている点もMakeShopの強みです。EC運営に関するノウハウを得られるセミナーのほか、電話やメールによるカスタマーサポートも提供しています。

Shopify

Shopify
https://www.shopify.jp/
Shopifyは、世界最大級のカートASPです。3つの料金プランのほか、月額9ドルのShopify Liteやエンタープライズ向けのShopify Plusも用意されており、豊富なプランから選択できます。世界中で利用されているプラットフォームのため、越境ECの構築にも適しています。

EC-CUBE

EC-CUBE
https://www.ec-cube.net/
EC-CUBEは、オープンソースのECプラットフォームです。雑貨店「ドン・キホーテ」やブックストアチェーン「ジュンク堂書店」などの大手企業にも導入されています。オープンソースの中では珍しく日本で生まれたサービスのため、国内における導入実績が多く、日本語の情報が充実しています。

Magento

Magento
https://business.adobe.com/jp/products/magento/magento-commerce.html
Magentoは、アメリカ発のオープンソースです。多言語・多通貨に対応できる機能が実装されており、越境ECの構築を得意としています。また、マルチサイトを一括管理できるため、国内向けのECサイトと海外向けのECサイトを一つの管理画面で操作できます。

WordPress(Welcart)

WordPress(Welcart)
https://www.welcart.com/
WordPressは、世界最大級のオープンソースです。EC専用のプラットフォームではありませんが、EC化プラグインをインストールするとECサイトを構築できます。Welcartの特徴は、日本向けにチューニングされている点です。同じく有名なEC化プラグインにWooCommerceがありますが、日本語で運用する場合はWelcartのほうが使いやすいでしょう。

ecbeing

ecbeing
https://www.ecbeing.net/
ecbeingは、13年連続でトップシェアのECパッケージです。BtoBやDtoC、オムニチャネルをはじめ、あらゆる運用体制に対応できます。国内1,400社以上に導入されていますが、導入や運用に際してかかるコストが高いため、大企業における導入事例がほとんどです。

ebisumart

ebisumart
https://www.ebisumart.com/
ebisumartは、カスタマイズ性に強みをもつクラウドECです。比較的新しいシステムのため、2022年現在の導入実績は約700社ほどですが、SaaS型のシステムとしては3年連続のトップシェアとなっています。また、ebisumartを提供するインターファクトリーは、2020年8月にはマザーズ上場をはたしており、今後さらにSaaSサービスに力を入れていくとみられています。

GMOクラウドEC

GMOクラウドEC
https://www.cloudec.jp/
GMOクラウドECは、GMOグループが提供するクラウドECです。MakeShopをベースにカスタマイズするプラン、ECパッケージ、クラウドECの中から最適なプラットフォームを提案してもらえるため、選択肢の幅広さには定評があります。要件に応じて適したシステムを提案できるのは、実績豊富な大企業ならではの魅力です。

まとめ

まとめ
ECプラットフォームはさまざまな種類があり、カスタマイズ性や費用はサービスごとに大きく異なります。そのため、自社における要件を洗い出したうえで、どのシステムを導入すべきかを検討することが大切です。多くの導入実績があるプラットフォームを中心に、複数のシステムを比較して検討するとよいでしょう。