- 最終更新日: 2024.05.23
- 公開日:2023.09.22
ECサイトの手数料はどこを見る?!EC初心者でもわかる解説!機能や特徴を完全網羅
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DXが叫ばれる昨今、事業におけるECサイトの存在はますます大きいものになってきました。そこで重要になってくるのがECプラットフォームのサービスとその料金です。この記事ではEC初心者でもわかるように基本的な知識を開設したうえで、各ECプラットフォームを比較してそれぞれの手数料、機能や利点を紹介します。
目次
ECサイトとは?
ECサイトとは電子商取引(Electronic Commerce)を取り扱うサイトのことです。
読者の中にはインターネット上で買い物をしたこともあると思いますが、それらのような商品やサービスを販売するサイトはすべてECサイトです。ECサイトを利用すれば、自宅にいながら商品を購入することが可能です。
ECサイトの特徴は大きく分けて3つあります。
まず時間的な制約がないこと、つまり24時間いつでも販売が可能な点です。物理的な商品は配送の問題がありますが、通常の店舗型サービスと比べて営業時間や休業日に制限されることなく商品の閲覧や購入をすることができます。
また、商品の情報が充実しています。実際の質感や大きさなどは実店舗の方がわかりやすいですが、ECサイトであれば商品を実際に購入した顧客のレビューや人気度が一目でわかり、購入する際の判断の材料にできます。レビューの内容をみて自分にあった商品を選ぶことが可能な点がECサイトの利点であると言えるでしょう。
そして支払方法が多様である点も魅力的です。商品の配送に合わせて代金引換をすることが可能ですし、クレジットカード決済や銀行振り込みなども当然選べます。利用者のニーズに柔軟に対応できるのが利点だと言えるでしょう。
ECサイト開設の基礎知識
この記事を読んでいる方はECサイトを始めようと思っている方が多いと思います。この項目ではECサイトに必要な基礎知識について解説します。
ECサイトのメリットとデメリット
ECサイトにはたくさんのメリットとデメリットが存在します。
まず最大のメリットとして、実店舗に比べて開業のコストが低いということが挙げられます。当然、店舗の為の賃料やその運営のための人件費などの経費がかからないので、初期投資を抑えることが可能です。
また、実店舗とちがって、地理的な制約を受けません。商品がリーチさえすれば日本全国のみならず世界中に顧客を持つことが可能です。前述した特徴と併せて、時間と場所に縛られないのがECサイトの大きなメリットです。
そしてメリットはそのままデメリットにも繋がります。
低コストや、時間的場所的制約を受けないことは、即ち必然的にライバルも多くなるということです。ですからECサイトに求められるのは、数多く同じカテゴリの商品やサービスを提供する他のショップとの競争力です。
そのための差別化や、一部に特化した強み、販売のための宣伝・広報力が求められます。
ECサイト開設の手順
ECサイト開設の手順は以下の流れです。
まず何よりも事業計画が大切です。自分たちが何を売りたいのか、どのような価値を消費者に届けたいのかを明確に持つ必要があります。ここで明確かつ強力な理念と商品思想があれば、それは差別化につながります。そしてその理念や思想はターゲットとなる顧客が誰なのかという明確なペルソナをイメージさせてくれます。顧客層が明確であれば事業が目指すべきものがはっきりとなり、チームで共有しやすくなります。
次にECサイトの構築です。自社で構築する場合を除いて、ほとんどの方はECサイトを構築するためのプラットフォームを利用することになります。いずれの場合も自らが顧客に提供したい価値から逆算して、どういったデザインやユーザーインターフェースが的確なのかを検討する必要があるでしょう。最終的に目指したい地点を想定することで、どのプラットフォームが最適なのかを選定することが可能になります。
プラットフォームを選ぶ際には商品の仕入れや在庫管理の他、発送のような物流の体制をどのように整えるかも重要になってきます。
ECサイトで商品が購入されてから実際に届くまではどうしてもラグが発生します。迅速なバック業務が顧客満足度に大きく関わりますし、的確な在庫管理や適正な商品の仕入れは事業の屋台骨です。
そしてもっとも重要な点ですが、ECサイトはただ存在するだけでは意味がありません。誰も知らない場所にお店を構えても顧客がやってこないのと同じです。実店舗でもECサイトでも集客や販促が重要です。SNSやネット広告などを活用して自社のECの宣伝を行いましょう。
ECサイトの手数料とは?
前提としてECサイトの運営には当然費用がかかります。例えば自社構築の場合、サイト構築のための初期費用や維持するためのサーバー代、保守にかかる人件費などが挙げられます。
ECサイトプラットフォームサービスでは自社構築と比べてサイトを手軽に運用できるのが大きな利点です。ですがそのサービスを利用するための料金は当然発生します。この記事ではその費用や手数料の種類や内容について詳しく解説します。
ECサイトにかかる費用の種類
ECサイト開設から運用にかかる費用・手数料は大きく分けて「初期費用」「月額費用」「販売手数料」「決済手数料」の5つです。以下簡単に説明していきます。
初期費用・月額費用とは?
初期費用はECサイトを構築する際にかかる費用の事です。これは有料・無料のプラットフォームで分かれています。
月額費用は構築したECサイトをそのプラットフォームで利用するために月ごとにかかる費用です。有料・無料に分かれているのは初期費用と同じです。
決済手数料とは?
決済手数料はECサイトを利用した顧客が代金を支払う処理をした際にかかる手数料のことです。ECサイトプラットフォームで主に使われるクレジットカード決済やキャッシュレス決済、また銀行振込などのさまざまな決済方法によって手数料の計算方法が変わってきます。
販売手数料とは?
販売手数料はECサイトで商品やサービスが購入される時に利用しているECサイトプラットフォームに支払う手数料のことです。販売手数料は無料のもの、売上の数%が差し引かれるもの、売上一件について発生するものなどプラットフォームによって様々です。
その他の手数料や費用について
ECプラットフォームはただ商品を陳列して決済を代行するだけではなく、様々な機能を備えています。例えば会員ポイント機能や商品のレビュー機能、InstagramショッピングのようなSNSとの連携機能などさまざまです。プラットフォームによっては費用がまちまちです。ですが、もっとも気を付けなければならないのは、使いたい機能を利用する予定のプラットフォームが備えているかを確認しなければならない点です。
EC事業が安定してくれば初期費用や月額費用は事業の経費の中では小さなものとなります。それよりも販売手数料や備えている機能に注目して利用するECサイトサービスを決定するといいでしょう。
主要なECサイトプラットフォームの主な手数料と機能比較
各ECサイトプラットフォームごとに異なる手数料体系や利用できる機能が異なります。
makeshop | BASE | Shopify | カラーミーショップ | FutureShop | |
初期費用 | 11,000円 | 0円 | 0円 | 3,300円〜 | 22,000円〜 |
月額費用 | 12,100円 | 0円 | ベーシック 33$ | 4,950円〜 | 22,000円〜 |
決済手数料 | VISA/Master3.14%〜
JCB/American Express/Diners 3.14%〜 |
一律3.6%+40円 | VISA/Master3.4%〜
American Express 3.9%〜 JCB/Diners 4.15%〜 |
フリープラン 6.6%+30円
レギュラープラン4.0%〜 |
VISA/Master3.2%〜
JCB/American Express/Diners 3.5%〜 |
販売手数料 | 0円 | 3% | Shopifyペイメント以外の決済 2.0% | 0円 | 3円/1件 |
以下では、それらについて各サービスごとに比較して紹介します。
makeshop
makeshopは、初期費用が10000円で、月額費用が11000円ですが、その分販売手数料は無料です。また決済手数料はmakeshopペイメント利用に月額費用1000円かかりますが、VISA、MASTERは3.19%、JCB、AMEX、DINERSは3.49%で、基本的な手数料としてはもっとも低い水準を提供しています。
また主要な殆どの機能を備えており、会員ポイント機能、商品お気に入り機能、マイページ会員上方修正、クーポン発行機能、Instagramショッピング連携、再入荷お知らせサービス、会員グループ自動振り分け、オプション項目追加、商品レビュー機能、お届け日時の選択機能サービスのすべてが無料で利用できます。2023年よりアプリストアもオープンしており、こちらでは必要に応じた機能の追加ができます。
そして上位プランのmakeshopエンタープライズでは個別のカスタマイズ要件にも対応可能となっています。
BASE
BASEでは、初期費用と月額費用が無料なので比較的安価にECサイトを始められます。
ただし販売手数料が3%となっており、さらに決済手数料にも銀行振込を含めた全決済で3.6%+40円かかります。
機能としては商品お気に入り機能、Instagramショッピング連携、お届け日時の選択機能、画像ホスティングが無料ですがそれ以外のものがありません。
Shopify
Shopifyは、初期費用が無料、月額費用がベーシックプランで33$(米ドル)となっており、販売手数料は無料です。決済手数料はShopifyペイメントを利用の場合、基本は3.4%、Amexは3.9%、JCBは4.15%となっています。また、Shopifyペイメントを利用していない場合は各決済手段毎の手数料に加えて、さらに2.0%がかかります。
最大規模となるアプリストアを擁しており、様々な機能を必要に応じて追加・利用する事ができます。
カラーミーショップ
カラーミーショップのレギュラープランは初期費用が3300円、月額費用が4950円となっており販売手数料は無料です。クレジットカード決済は月額費用がカード種によって1000〜2500円であり、手数料はキャンペーンなどを除いて通常4.0%ですので比較的高めです。
サービスとして会員ポイント機能、マイページ会員上方修正、クーポン発行機能、お届け日時の選択機能、画像ホスティングが無料で、有料サービスとしてInstagramショッピング連携、再入荷お知らせサービスがあります。
FutureShop
FutureShopでは、初期費用が22000円、月額費用が26000円となっており販売手数料は売上や返金一回につき3円です。クレジットカード決済手数料は月額費用が1500円で、手数料はVISA、Masterであれば3.2%でJCB、Diners、Amexだと3.5%です。
サービスとして商品お気に入り機能、マイページ会員上方修正、お届け日時の選択機能、Instagramショッピング連携、オプション項目追加、商品レビュー機能が無料で、有料サービスとして会員ポイント機能、クーポン発行機能、再入荷お知らせサービス、会員グループ自動振り分け、画像ホスティングがあります。
STORES
STORESでは、初期費用、月額費用が無料となっておりますが、販売手数料は3%です。さらに決済手数料は5%となっています。集客機能、スマホ対応、メルマガ機能などに対応しています。
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングでは、初期費用と月額費用が無料なので比較的安価にECサイトを始められます。販売手数料は顧客に付与するポイントやキャンペーンを店側が負担するシステムとなっており最低でも1%以上がかかります。通常のクレジットカード決済は決済額の3.24%です。
機能として特徴的なのはメルマガ機能やHTML編集などです。
重視するのは月額費用か手数料か
主要なECプラットフォームの比較をしましたが、全体的な傾向として初期費用や月額費用が無料のカートは決済(販売)手数料の合計が高めであり、月額費用がかかるプラットフォームは代わりに手数料が低めとなっています。
例えばクレジットカード(VISA/Master)の決済の場合、最も手数料が安くなるmakeshopと、BASEを比較した場合は1回の決済毎に3.46%+40円の差があり、月に約30万円の決済をクレジットカードで行う場合それぞれの月額費用の差が埋まります。
迷ったなら「makeshop」
もしどのようなサービスを利用すればいいかわからないと迷った場合、無料のもので一度構築するのもいいですが、是非一度makeshopの利用をおすすめします。
makeshopは無料体験も可能であり、ECサイトに必要となる機能を網羅的に利用できます。また、カスタマーサポートも充実している為、ECサイトが初心者の方でも何から始めたら良いかが非常に分かりやすくなっています。その上、業界最安値基準の販売手数の為、売上が上がれば上がるほど他のプラットフォームに対してコスト面でもお得になります。
makeshopの詳しい特徴については以下のページで解説しています。
また、ビジネスの想定規模が大きい場合はカスタマイズや追加機能開発に対応したmakeshopエンタープライズプランもご用意しています。
まとめ
この記事ではECサイトプラットフォームの手数料や特徴について徹底的に比較し、EC初心者の方でも理解しやすいように解説しました。ECサイトプラットフォームには各種手数料やそ利用できる機能などの特徴があります。
ECサイトを構築・運営するためにはプラットフォームの知識だけでなく、ネットショップそのものの基礎知識やメリット・デメリットの理解が重要です。また、解説した後の集客や販促を見据えた事業計画が必要となります。
そのため、ECサイトプラットフォームの手数料だけでなく、追加のサービスや機能、顧客サポート体制なども比較しましょう。選定の基準は手数料のみでなく、総合的なサービスの質がもっとも大切です。