2021.06.30

ECサイトのSEO対策〜重要性と課題を徹底解説〜

ECサイトのSEO対策〜重要性と課題を徹底解説〜

ECの市場規模は年々拡大を続けており、それに伴い参入障壁も低下、ECサイトが乱立して競争は激化しています。

今回は多数の競合がいる中でいかに自社ECサイトへ集客を行うのか、SEO対策について焦点を当てて、重要性と課題を改めて解説していきたいと思います。

ECサイトにとってSEO対策は重要?

競合の多いEC市場でサイト自体の認知度や流入を増やす為のマーケティング施策には、各種媒体による広告やSNSでのプロモーションなど様々な方法があります。特に近年はSNSの利用者の急増と、ターゲッティングのしやすさ、拡散性の高さなどから、SNS広告やインフルエンサーマーケティングへの注目が高まり、SEO対策などは後回しになることも少なくありません。

しかし、広告・プロモーションは広告費としてコストがかかり続けるというデメリットも併せ持っています。それに対してSEO対策は実際の効果が出始めるまである程度の時間が必要になるものの、継続的な費用を必要とせず、着実にユーザーの流入量を増やしていく事ができ、利益の増加も期待できます。

即効性と認知度の拡大には広告・プロモーション長期的な集客とユーザーの囲い込みにはSEO対策と使い分ける事が重要であると言えます。

ECサイトにおけるSEO対策の課題

ECサイトのSEO対策を進めていく上で重要となる課題はいくつかありますが、順番に詳しく見ていきましょう。

適切なキーワードを選定する

まずはじめにキーワードの選定がSEO対策の基本であると言えます。狙いたい検索市場を決めて、その中でどのキーワードを狙うのか、戦略的に考える必要があります。このキーワード選定を疎かにしてしまうと、他の全ての施策が無意味になってしまいます。そうならない為にも、対策すべきキーワードとその優先順位はしっかりと選定しましょう。

キーワード選定

初期はビッグワードではなくロングテールキーワードを狙う

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが小さい複数語の組み合わせによって作られるキーワードを指します。例えば、ビッグワードである「服」や「アクセサリ」などに対して、「服 メンズ ジャケット」や「アクセサリ ネックレス プラチナ」などが挙げられます。

キーワード選定において、ビッグワードは検索ボリュームも多く非常に多くの集客、売上に繋がると考えられがちですが、それは一部正解で、間違いでもあります。ビッグワードは汎用度が高く、複合キーワードにもまたがって反映されやすい為、上位表示された際の効果は計り知れません。ですがそれは即ち、競合の多さにも繋がります。上位表示される競合のコンテンツを見て、それ以上の質や量を提供出来るようであればすぐにでも取り組む価値がありますが、そうでない場合はまず2〜3語で構成されるロングテールキーワードで上位表示を狙って、良質なコンテンツを増やしていく事が効率的です。

また、ロングテールキーワードはビッグワードに比べて、売上などのコンバージョンに繋がりやすいというメリットもあります。ビッグワードは検索ボリュームが多い代わりに抽象度が高く、様々な検索意図が混じります。「服」だけよりも「服 メンズ ジャケット 通販」などの方がユーザーの意図が明確で、コンバージョン率の高さも期待できます。

これらキーワードの検索ボリュームや競合の多さの調べ方ですが、まずはGoogle広告が提供する「キーワードプランナー」を使ってみるのが良いでしょう。アカウント登録のみで無料でいくつかの機能を利用する事ができます。

キーワードに基づいたコンテンツを制作する

次に選定したキーワードに基づいたコンテンツの制作です。キーワードから自社商品や他の関連コンテンツを盛り込んで記事や特集ページなどを作成しましょう。また、その際はユーザーの検索意図の解決を第一に考えつつ、商品誘導の導線などを組み合わせていくのが重要です。また、他にもいくつかのコンテンツ制作上の注意があります。以下はその代表的なものです。

モバイルフレドリーであるかどうか

Googleではウェブサイトがモバイルフレンドリーであるかどうかをランキング要素として使用している事を発表しています。文字のサイズが小さい、色調が似ていて可読性が低い、ボタンが押しにくい所にあるといったユーザーに不満を与えるような構造は、検索のランキングを下げる要因になるだけではなく、ユーザーの離脱を招くきっかけになる為、早急に対処が必要です。

Googleではモバイルフレンドリーテストのためのツールを無料で提供していますので、一度試してみてはいかがでしょうか。

モバイルフレンドリーチェック

Google:モバイルフレンドリーテストツール

 

画像の設定の注意

ECサイトでは商品画像など、画像を多く使います。その為、画像の持つ情報の設定などといった対策が通常のサイトと比べて重要になります。

まず、それぞれの画像のalt情報に適切なものを設定しましょう。これにより、検索エンジンのロボットに対して、どのような画像なのか内容を伝える事が出来ます。

次に、大きなサイズの画像は適切なサイズに圧縮しましょう。高速通信が標準の今、画像のサイズの読み込み時間に対する影響は小さく、より高画質な商品イメージをと考える方も多いかもしれません。1点2点の商品画像ならばそれでも良いのですが、ページによっては複数の商品画像を読み込みむ為、モバイルなどでは表示が遅れるといったケースもあります。

Think with Googleのトピックスでは1秒の読み込み時間の遅延はコンバージョンへ最大20%の影響を与える可能性があると書かれています。次世代フォーマットによる画像圧縮や、必要に応じたサイズの画像を読み込むように設定するなど、工夫をする事がリピーターの獲得や売上にも繋がるのではないでしょうか。

1秒でコンバージョンは20%低下

Think with Google

 

構造化データを設定する

構造化データとは、ページに書かれた情報にデータを付与したものを指します。これを設定する事で、ECサイト内の価格や在庫状況、レビューなどといった詳細な商品情報を検索結果に表示する事が出来ます。

これを設定する事で検索エンジンにページ内容を明確に伝える事により、検索結果が向上し易くなり、また通常の検索結果よりも大きく表示される為、差別化へと繋がり検索結果ページの段階でユーザーにアプローチをかける事が出来るようになります。

全ては「良質なコンテンツ」を提供する為に

最後になりますがGoogleでは、検索結果の順位評価アルゴリズムにおいて「良質なコンテンツ」というものを重要視しているという回答をしています。では「良質なコンテンツ」とは具体的にどのようなコンテンツを指すのか。Googleの提供するGeneral Guidelines 2020年度版からいくつか抜粋します。

  • 1. ユーザーの検索意図に対して有益、魅力的な内容である。
    2. 嘘や無断複製は無いか。信頼性のある情報か。
    3. アクセスを稼ぐための中身の無いコンテンツではないか。
    4. ユーザーが使いやすいサイト構造、UIをしているか。モバイルフレンドリーか。
    5. 利用しても安全なサイトか。

他にも多数の項目がありますが、そのどれもがユーザーにとって有益なサイト、コンテンツを提供出来ているか否かを問われる内容であると捉えられます。

そしてこれらの改善を行う事でECサイトにとってはユーザーの再訪問や売上の向上を目指す事が出来るのではないでしょうか。
是非一度SEO対策を見直し、対応してみて下さい。

また、Google評価基準の新指標、Core Web Vitalsについて、こちらの記事もどうぞ。

EC事業者必見!Google検索の評価基準に新たな指標が追加

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