• 最終更新日:2022.02.25
  • 公開日:2022.02.25

ECサイトの構築方法と手順を解説!プラットフォームごとの違いや費用は?

ECサイトの構築方法と手順を解説!プラットフォームごとの違いや費用は?
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自分が作りたいECサイト、運営したいネットショップを作るにはどのような方法がいいのか?気になっている方は多いでしょう。ECサイト構築には、でき上がっているECのシステムを使ってECサイトを構築する方法や、一からECサイトを開発するという本格的な方法など、さまざまな方法があります。今回はそんなECサイトの構築方法をプラットフォームの違いを交えてご紹介します。

ECサイトを構築する方法

ECサイトを構築するには、ECプラットフォームを利用します。プラットフォームの中には、テンプレートやデザインを選ぶだけで制作できるもの、インストールやコーディングが必要なものなど、さまざまな種類があります。プラットフォームによって特徴が異なるため、自社のニーズに適した構築方法を選ぶことが大切です。
以下では、ECサイトを構築するプラットフォームについて解説します。

ECモール

ECモールとは、複数のブランドが出店するプラットフォームです。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどがECモールにあたります。ECモールに出店する場合、モールのドメインを利用してショップページや商品ページを作成するため、自社ECサイトとは仕組みが異なります。
ECモールのメリットは、集客をしやすい点です。プラットフォーム内に一定数のユーザーがいるため、比較的早い段階から売上をあげやすくなります。一方、ユーザーはモール内の検索機能を利用して複数の商品を比較するため、価格競争に陥りやすい点はデメリットです。

カートASP

カートASPとは、オンラインで提供されるアプリケーションです。BASEやMakeShop、カラーミーショップなどがカートASPにあたります。一部のカートASPは独自ドメインを利用できず、システムがプラットフォームに依存します。サービス終了にともなうECサイトのクローズ、構築後にプラットフォームの乗り換えができないなどのリスクもあるため、導入の際には注意が必要です。
カートASPのメリットは、低コストでECサイトを開設できる点です。無料で利用できるサービスもあるため、はじめてECに挑戦する方に向いています。しかし、機能の面では、その他の構築方法に比べて自由度が低いといえるでしょう。

オープンソース

オープンソースとは、ソースコードを開示しているソフトウェアです。EC-CUBEやMagentoなどがオープンソースにあたります。そのほかにWebサイト制作用のオープンソースであるWordPressに、EC用プラグインをインストールして利用する方法もあります。
オープンソースのメリットは、プラットフォームを無料で利用できる点です。ソースコードを無償で公開しており、システムを利用するうえでコストはかかりません。一方、無料で自由に利用できる仕組みのため、サポートはほとんどなく、開発には技術力が求められます。とくにセキュリティ面のぜい弱性を突かれやすく、構築や運用には注意が必要です。

クラウドEC

クラウドECとは、クラウド上で提供されるプラットフォームです。GMOクラウドECやebisumart、メルカートなどがクラウドECにあたります。クラウド上でプロバイダが管理するプラットフォームを利用するため、システムは自動的にアップデートされます。社内におけるリソース負担を抑えられるほか、つねに最新のシステムを利用可能です。
クラウドECのメリットは、社内における負担軽減とシステムの最新性です。システムがつねに自動アップデートされるため、保守や改修はすべてプロバイダに任せられます。さらに、システムが陳腐化するリスクもありません。しかし、利便性が高い分、導入や運用にかかる費用は高くなります。

パッケージ

パッケージとは、ECサイトに必要なシステムをパッケージ化したソフトウェアです。基本的な機能はデフォルトで備えているうえ、要件に応じて機能の追加やカスタマイズも可能です。ecbeingやEC-Orangeなどがパッケージにあたります。
パッケージのメリットは、カスタマイズの自由度の高さです。ベンダーによるヒアリングを経て最適なシステムを構築してもらえるため、デザインや機能はほぼオーダーメイドで制作されます。一方、費用が高額になる点はパッケージのデメリットです。

フルスクラッチ

フルスクラッチとは、既存のシステムを利用せず、ゼロから開発するプラットフォームです。すべてオーダーメイドで開発するため、複雑なデータ連携や細かな要望も実現できます。
フルスクラッチのメリットは、独自のシステムを構築できる点です。運用中の保守や機能追加にも柔軟に対応できます。しかし、コストはほかの構築方法と比べて、圧倒的に高くなります。また、開発や構築にかかる期間も半年から1年程度と長いため、長期的な計画をたてて実行する必要があるでしょう。

ECサイト構築の費用

ECサイト構築の費用
ECサイト構築にかかる費用は、利用するプラットフォームによって幅があります。たとえば、一部のカートASPは無料で利用できる一方、フルスクラッチは初期費用のみで1,000万円以上の費用がかかるケースも多いです。
プラットフォームごとの構築費用の目安は、以下のとおりです。

構築方法 初期費用 月額費用 EC年商規模
ECモール ~10万円 ~10万円 ~1億円
カートASP ~30万円 ~10万円 ~1億円
オープンソース ~300万円 ~50万円 1億円~10億円
クラウドEC 300万円~500万円 10万円~50万円 1億円~20億円
パッケージ 300万円~1,000万円 30万円~100万円 1億円~10億円
フルスクラッチ 1,000万円~ 50万円~100万円 10億円~

ECサイトを構築する手順

ECサイトを構築する手順
ECサイトを構築するには、事業計画からプラットフォームの選定、各種設定まで、さまざまなフローがあります。構築をスムーズに進めるには、事前に確認しておくことがポイントです。
以下では、ECサイトを構築する手順について解説します。

事業計画の作成

まずは、ECサイトの運営に関する事業計画を作成します。ECサイトを立ち上げる理由やビジョン、理想的なECサイトの姿、ターゲットなどを細かく設定していきます。事業計画をたてる際のポイントは、各項目を明確に定めることです。
とくに、市場においてどんな強みをもったECサイトを目指すのかは非常に重要です。コンセプトや訴求の方向性を定めておかないと、競合他社との差別化を図るのが難しくなってしまいます。

要件定義

要件定義は、デザインや機能をはじめ、ECサイトの要件を定義する段階です。事業計画で定めたECサイトを実現するためには、どんなデザインや機能が必要かを検討します。イメージできない場合は、競合他社のECサイトを利用してみるのも効果的です。
実際にユーザーとしてECサイトを利用してみると、どんな機能がほしいかイメージしやすくなります。ECサイトのユーザビリティは商品の売れ行きにも影響するため、入念にチェックしておきましょう。

プラットフォームの選定

次に、利用するプラットフォームを選定します。前述のとおり、ECプラットフォームはそれぞれ特徴や費用が異なります。そのため、規模や予算に応じて、適切なプラットフォームを選ぶことが重要です。まずは、オープンソースやパッケージなどの大枠を決めて、具体的なプラットフォームを決定するとよいでしょう。

サイト制作

プラットフォームが決まったら、実際にECサイトを制作します。サイト制作においても、もっとも重視すべきポイントはユーザビリティです。どんなにおしゃれなデザインでも文字が読みにくかったり、操作がわかりにくかったりすると、ユーザーの離脱率は高くなります。離脱率が高くなると、必然的に売上も伸びにくくなります。ブランディングとユーザビリティのバランスを意識することが大切です。

決済・配送の設定

ECサイトの制作後は、決済や配送に関する設定を済ませます。決済手段の多様化が進む現代において、利用できる決済手段はユーザーがECサイトを選ぶ基準です。機会損失を防ぐうえでも、銀行振込、クレジットカード決済、コンビニ決済、後払い決済、PayPay決済、AmazonPAYなどできるだけ多くの決済手段を導入しておくとよいでしょう。
また、インハウスで配送を管理するのが難しい場合は、在庫管理やピッキングをアウトソーシングするのも一つの手です。フルフィルメントサービスを利用すると、受注から梱包、配送、アフターフォローまでを一括で外注できます。

商品登録

最後に、商品登録をして販売を開始します。商品を登録する際は、さまざまな角度からの写真、寸法などをもれなく記入しておくことが大切です。実店舗での買い物と違って、ユーザーは実際に商品を見られません。そのため、デザインや色味、サイズをイメージしやすいよう、工夫することがポイントです。

【比較用】ECサイト構築に強い制作会社5選

【比較用】ECサイト構築に強い制作会社5選
本格的なECサイトを構築するには、制作会社に依頼するのがおすすめです。さまざまな業種のECサイトを制作している企業であれば、豊富なノウハウをもっているため、構築や運用に関する相談にも対応できます。
以下では、ECサイト構築を得意とする制作会社について解説します。

プラスファクトリー株式会社

プラスファクトリー株式会社
https://m-p-h.jp/
プラスファクトリー株式会社は、新宿区に本社を構える制作会社です。FutureShopやMakeShopをはじめ、多くのプラットフォームに対応できる点が強みです。ECに関するコンサルティングをメインに手がけており、幅広い対応力をもっています。

株式会社アプリコットデザイン

株式会社アプリコットデザイン
https://apricot-design.com/
株式会社アプリコットデザインは、長野県に本社を構える制作会社です。ECモールやカートASPを中心に、豊富な実績をもっています。食品やフラワーショップをはじめ、あたたかな雰囲気のECデザインを得意としています。

株式会社askme

株式会社askme
https://www.askme.co.jp/
株式会社askmeは、大阪府に本社を構える制作会社です。1,500以上の構築実績をもっており、ECモールへの出店支援が得意分野です。運営代行やコンサルティングにも対応できるため、構築後のサポートにも期待できるでしょう。

株式会社フラクタ

株式会社フラクタ
https://fracta.co.jp/
株式会社フラクタは、渋谷区に本社を構える制作会社です。ブランディングを強みとしており、有名ブランドのEC構築も手がけています。マーケティングツールも提供しているため、販促についても豊富な知見をもっています。

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
https://www.ibf.co.jp/
インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社は、目黒区に本社を構える制作会社です。ECサイトの構築のみにとどまらず、Webマーケティング、サイト改善までをワンストップで実施できる点が特徴です。とくにメーカーの運営するECサイト構築を得意としています。

ECサイト構築におすすめの本

ECサイトを構築するにあたり、社内のメンバーもECに関する知識を身につけておくべきです。インハウスで運用する場合はもちろん、制作会社に依頼する場合も、まったく知識がない状態では打合せがスムーズに進まないこともあります。
以下では、ECサイト構築についての本を紹介します。

先輩がやさしく教えるEC担当者の知識と実務

先輩がやさしく教えるEC担当者の知識と実務
https://www.amazon.co.jp/dp/4798153338/
本書は、現場の担当者目線での解説で、「考え方や概念はわかったけど、実際実務に落とし込むにはどうしたらいいの?」などのもう一歩情報が欲しい部分がわかりやすく解説されています。
国内の大手ECモールであるAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングについて、チャネルごとの施策を紹介しており、商品のジャンルごとに販促のポイントをまとめている点も本書ならではの特徴です。

売れるネットショップ開業・運営 eコマース担当者・店長が身につけておくべき新・100の法則。

売れるネットショップ開業・運営 eコマース担当者・店長が身につけておくべき新・100の法則。
https://www.amazon.co.jp/dp/4844328379/
本書は、EC業界における基本を網羅した書籍です。新入社員の研修にも利用されており、EC運営の全体像を理解するには最適です。基礎的な内容はもちろん、すでにEC運営に慣れている方にとっても使えるノウハウがつまっています。
活字がどうしても苦手な方は、同じ内容の漫画解説版もあるため、そちらから読んでみるのもおすすめです。

EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書

EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書
https://www.amazon.co.jp/dp/4297113155/
本書は、図解によるわかりやすさを重視した書籍です。図を交えて解説されているため、視覚的にイメージしやすい構成になっています。概要の説明だけでなく、もう一歩突っ込んだ、売上をあげるためのアプローチや具体的な分析手法なども掲載しています。

まとめ

まとめ
ECサイトを構築する方法はたくさんあります。しかし、基本的な流れや手順はそれほど大きく変わりません。事業計画をもとに、要件をしっかり定義して構築すれば、イメージどおりのECサイトを構築できるはずです。市場やターゲットを分析したうえで綿密な計画をたてていけば、売上のあげられるECサイトを構築できるでしょう。