• 最終更新日: 2022.01.14
  • 公開日:2022.01.14

キャッチコピーとは? 売上が向上する作り方5ステップと 確実なテクニックを5つ紹介

キャッチコピーとは? 売上が向上する作り方5ステップと 確実なテクニックを5つ紹介
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ビジネスにおいて「キャッチコピー」は欠かかせない存在です。しかし、売上が向上するような良いキャッチコピーを持つのは一部の企業のみ。なぜなら、多くの人がキャッチコピーについて詳しく知らないからです。そこで本記事では、キャッチコピーの意味や作り方について徹底解説します。この記事でキャッチコピーについて詳しくなり、良いキャッチコピーを作りましょう。

キャッチコピーとは?

キャッチコピーとは、「広告コピー」と呼ばれるもののひとつです。宣伝などでよく使われます。商品や企業の魅力を印象づけ、商品の購買につなげられるのが良いキャッチコピーの例です。では、キャッチコピーについてもっと詳しい内容を見ていきましょう。

なぜキャッチコピーは必要なのか?

キャッチコピーが必要だとされているのは、売上につながるからです。

顧客の購買行動モデルとして有名な「AIDMA」は、顧客は商品を買うまでに以下のステップを踏むとしています。

  1. 認知(Action)
  2. 興味・関心(Interest)
  3. 欲求(Desire)
  4. 記憶(Memory)
  5. 行動(Action)

つまり、認知して興味をもたれるところから始まり、それが記憶までつながれば、顧客が商品を買ってくれるというのです。キャッチコピーは、認知から記憶までを一手に引き受けられるもの。それほど大切なポジションにあるのです。

キャッチフレーズとの違いは?

キャッチコピーとキャッチフレーズの違いは、「キャッチフレーズは広告・宣伝以外の場面でも使う」ということです。

以下の2つの意味を覚えておくことで、違いが明確に覚えられるでしょう。

  • コピー: 広告の文章・広告の文案
  • フレーズ: 句・成句

とはいえ、同様の意味で使われることがほとんどですので、それほど重大視する必要はありません。

キャッチコピーの効果的な作り方

他の広告コピーも覚えておこう

キャッチコピー以外にも広告コピーには、以下のようにさまざまな種類があります。

  • サブコピー
  • ボディコピー
  • リードコピー
  • 見出しコピー
  • ショルダーコピー

すべての意味を理解しておくことで、キャッチコピーへの理解も深まるはず。以下でそれぞれの意味を解説しているので、ぜひ頭に入れておいてください。

サブコピー

サブコピーとは、キャッチコピーの内容を補完するもの。その役割から「サブキャッチコピー」と呼ばれることもあります。キャッチコピーだけで内容が足りている場合には省略されることもありますが、キャッチコピーではなくサプコピーに魅了されて商品への購買につながることもあるほど重要なものです。キャッチコピーだけでは魅力が伝え切れていない場合は、サブコピーを活用するようにしましょう。

リードコピー

リードコピーとは、後述するキャッチコピーとサブコピーを読んだ読者が、さらに詳しい説明をするボディコピーへとスムーズに読み進められるように作成されるものです。位置的にもキャッチコピーやサブコピーとボディコピーの間になります。非常に地味な役割に思えますが、読者の動きを考えるととても大事なポジションのコピーです。

ボディコピー

ボディコピーは、その広告の本文となる部分のことです。キャッチコピーやサブコピーを読んだことによって引き込まれた読者は、リードコピーを経て、ボディコピーを見ることになります。キャッチコピーやサブコピーよりも長めに書くものであるため、ここで商品や企業の魅力を最大限に伝えるようにしましょう。

見出しコピー

見出しコピーとは、ボディコピーが長い場合に段落ごとにつけるもの。ボディコピーが長い場合には、読者が読みづらさを感じてしまったり、どこに何が書いてあるのかわからなくなってしまうため、見出しコピーが必要となるのです。なかには見出しコピーが気になった部分だけ読むという読者もいます。キャッチコピー同様に、時間をかけて作成すべきとても大事なコピーです。

ショルダーコピー

ショルダーコピーとは、商品名や企業名の近くに小さく入るものです。大きく書いておくものではないため軽視されがちですが、商品名や企業名といつも一緒に表示されることを考えると、どれだけ重要なものかがわかるでしょう。ほかにもいくつかの呼ばれ方がありますが、ショルダーコピーと呼ばれることが多いため、しっかりと覚えておきましょう。

良いキャッチコピーの作り方

良いキャッチコピーは以下の5ステップで作ります。

  1. ターゲットを明確にする
  2. ターゲットが求めているものを明確にする
  3. ターゲットへ伝えたいことを明確にする
  4. キャッチコピーに使う言葉を選ぶ
  5. 組み合わせてキャッチコピーにする

1つずつ丁寧に考えていくことによって、効果が期待できるキャッチコピーが出来上がります。実際のステップについての詳細は以下のとおりです。

ターゲットを明確にする

良いキャッチコピーを作るため、最初にターゲットを明確にします。ターゲットを明確にしないことには、どんな想いを込めてキャッチコピーを作ればいいのか、どんな言葉を使ってキャッチコピーを作ればいいのかが定まりません。

たとえば、「30代男性専用の髭剃り」という商品のキャッチコピーを作るなら、もちろんキャッチコピーのターゲットも30代男性です。最初に必ずターゲットを明確にしましょう。

ターゲットが求めているものを明確にする

ターゲットが決まったら、その人たちは何を求めているのかを考えましょう。自分の不安や不満を解決してくれる商品を求めているのは間違いありませんが、そこにどんなことを求めているのかを考えるのです。

車を買いたいと思っている人のなかには「便利さ」を求めている人もいれば「かっこよさ」を求めている人もいますよね。ターゲットがどんなものを求めているのか、深いところまで考えていきましょう。

ターゲットへ伝えたいことを明確にする

次に、自社がターゲットにどんなことを伝えたいのかを明確にしていきます。伝えたいことが散らかっている状態では、伝わるものも伝わりません。なかには清潔感や誠実さを伝えたい場合もあれば、機能の豊富さを伝えたい場合もありますよね。

ここでのポイントは「伝えたいことを1つに絞る」ということ。たくさんのことを詰め込むより、たった1つのことをキャッチコピーにしたほうがターゲットには伝わりやすいですよ。

キャッチコピーに使う言葉を書き出す

ここまできたら、キャッチコピーに使う言葉を書き出していきます。まずは「ターゲットが求めているもの」や「ターゲットに伝えたいこと」に関連する言葉をどんどん書き出していきましょう。

その言葉をターゲットが普段使っている言葉に寄せていったり、言い換え表現を使って伝えたいイメージに磨き上げていくのです。まずは何も考えず、多くの言葉を出していくようにしましょう。

組み合わせてキャッチコピーにする

ある程度どんな言葉を使うかが決まったら、その言葉を組み合わせてキャッチコピーを作ります。そこでまた前後の言葉の関係上、言い換えたり、語尾を変更したりすることがあるでしょう。また、組み合わせることによってキャッチコピー案が複数個出てくると思います。

あとは周りの人たちの意見を聞きながら、どのキャッチコピーがいいのかを決定するだけです。その際は、ターゲットに近い人に意見を求めることによって、最適なキャッチコピーを選べますよ。

キャッチコピーに使えるテクニック5選

キャッチコピーに使えるテクニック5選

キャッチコピーに使えるテクニックとして代表的なものが以下の5つです。

  1. できるだけシンプルにする
  2. 数字を使う
  3. ベネフィットを提示する
  4. 心理効果を利用する
  5. 権威性を借用する

以上の5つを利用することで、より効果が期待できるキャッチコピーとなるでしょう。これらテクニックの詳細は以下のとおりです。

できるだけシンプルにする

キャッチコピーは「理解しやすさ」が非常に大切です。なぜなら、難解なキャッチコピーは読者も読みたくないから。雑誌やWebページを見ているとき、難解な言葉が書かれている広告が表示されても「この商品が気になる!」とはなりませんよね。キャッチコピーは、シンプルでわかりやすくしましょう。

数字を使う

キャッチコピーに数字を使うことで、具体性が増します。以下の2つを見比べると、数字の威力がわかることでしょう。

  • 受講生のほとんどのテストの点数が上がりました
  • 受講生の96.7%がテストの点数を40点アップさせました

できるだけ細かく具体的な数字を使うことを意識しましょう。

ベネフィットを提示する

キャッチコピーには機能的なメリットではなく、読者がその企業・商品を通して得られる未来(ベネフィット)を提示するようにしましょう。読者は、メリットではなくベネフィットを求めているのです。たとえば、高級車を買う人は「高級な車がほしい」と思っているのではなく、「高級な車に乗っている未来がほしい」と思っているということ。ベネフィットを意識して、キャッチコピーを作るようにしましょう。

心理効果を利用する

心理効果を利用して、読者を惹きつけるのもいいでしょう。うまく利用すれば、読者の心を意のままに操るようなキャッチコピーを作れるかもしれません。

以下のような心理効果は、キャッチコピーにはよく使われます。

  1. バンドワゴン効果:支持率の高いものがさらに支持を集める現象
  2. カクテルパーティー効果:自分に必要な情報を無意識に選択する脳の現象
  3. カリギュラ効果:禁止されるほどやりたくなる心理現象
  4. フレーミング効果:同じ意味でも表現方法によって印象が変わる心理現象
  5. 認知的不協和:矛盾する二つの認知を抱えたときに生じる不快感

ぜひ、実際に使ってみてください。

権威性を借用する

心理効果に近いものがありますが、権威性を借用したキャッチコピーも非常に効果的です。なぜなら、人は権威性のあるものには無意識的に従ってしまうからです。

たとえば「医師推奨」「文部科学省公認」「メディア出演多数」などの文言は、権威性を表現し、それによって読者を納得させられます。何か借用可能な権威がある場合、積極的に使っていくべきでしょう。

良いキャッチコピーの具体例

良いキャッチコピーとは、企業や商品の魅力が伝わり、かつ非常に覚えやすいものです。ここでは誰もが耳にしたことがあるであろう、有名なキャッチコピー5つを紹介します。

良いキャッチコピーの例が以下の5つです。

  1. カラダにピース
  2. ひとの ときを、想う
  3. あなたと、コンビに
  4. やめられない、止まらない
  5. 新製品が安い

それぞれのキャッチコピーを読んで、どんな印象を受けたのか考えましょう。そして、その印象がどのようにして売上につながるのかを考えてみましょう。もし、そのなかに自社のキャッチコピー作成に転用できるテクニックがあれば使ってみてください。きっと、これまでのキャッチコピーよりも高い効果が出るはずです。

キャッチコピーで売上は変わる

キャッチコピーとは、宣伝や広告などで使われている、商品や企業のイメージを短い言葉で表したものです。良いキャッチコピーを作り出せば、売上の向上につながります。

売上が向上するキャッチコピーを作るために必要なステップは、以下の5つ。

  1. ターゲットを明確にする
  2. ターゲットが求めているものを明確にする
  3. ターゲットへ伝えたいことを明確にする
  4. キャッチコピーに使う言葉を選ぶ
  5. 組み合わせてキャッチコピーにする

キャッチコピーは作って終わりではなく、効果を検証しながら磨き上げていくものですので、効果を分析することを忘れないようにしましょう。

 

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